県議と市民の距離 縮めろ

 新宮市議会臨時会が4日に開会されたが、会期延長となり2日間で約20時間の審議が行われた。それでも結論は出ず、15日まで再び会期延長に。審議の中で一言も発言していない市議もいたが、50年に一度の大プロジェクトである文化複合施設に、市民から託された議員がなぜ発言しないのか。賛成だったとしてもしっかりと発言して議論するのが議員の務めでは。市議選でしっかりと市民が審判しないと、また議会が混乱して市民生活にも影響するのでは。
 文化複合施設の審議でもたびたび出てくる、県からの補助という発言があるが、新宮市選出の県議会議員の名前は出てこない。県の補助に関して県議は何もしていないのかとも思えてくる。今回の統一地方選挙では、新宮市選挙区は無投票の機運が流れているが、本当にこれで良いのだろうか。和歌山県の財政も厳しいと思うが、この地方の中核都市である新宮市に建設する歴史・文化の交流の場への補助を増やしてもらえるよう交渉してほしい。
 県都から一番遠い新宮市。市民と県議との距離は、市議以上に離れている気がする。知事に要望をしたくても簡単ではない。その代弁者やパイプ役となるのが県議。市民が意見を伝えやすい環境を整えるのも仕事の一つ。ホームページでの活動報告は行っているが、市民と対話できる報告会を定期的に開くなど、距離を縮めようとする行動があまり感じられない。大勢の市民に仕事ぶりが伝わらないのでは意味がない。
 こちらも県都から一番遠い熊野市・南牟婁郡。県議の一人は、2か月に1回の割合で活動報告レポートを作成。主に支援者に配布している。さらに、ミニ集会は年30〜40回程度。地区に行くだけでなく、労働組合や職場単位でのこともある。もう一人の現職議員は、議会閉会中に地区や団体、サークルなどを対象に報告会、意見交換会を実施。不定期だがSNS(フェイスブックとインスタグラム)で情報発信をしている。
 和歌山県議の報酬は月額77万円。新宮市が文化複合施設で揺れているいまこそ、しっかりと新宮市と一緒に和歌山県に要望してほしい。前回も無投票だったが、今後は大いに奔走し、目立つ存在の県議が今の新宮市に必要だ。
(平成31年2月9日付 紀南新聞掲載)
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