ヘリ使い被災者救助
新宮署 有事に備え訓練
「防災とボランティア週間」

1・1器具の装着法など確認 阪神淡路大震災から24年目を迎える前日となる16日、新宮署は和歌山県警航空隊の協力のもと、同署南側の空き地で、「ヘリコプターによる被災者救助訓練」を行った。新宮署の第二機動隊に所属する15人が参加。県警所有のヘリ「きのくに」に装備された救助機器で被災者を吊(つ)り上げ、安全な場所へと移動させる手順を確認、有事に備えた。
 同大震災の発生日である1月17日にちなみ、1月15日から21日までの1週間は「防災とボランティア週間」となっている。これに合わせて同署は毎年、防災訓練を実施。今回は、地震の発生により道路が寸断され、ヘリを使った救助を必要とする場合もあると考えて計画。緑ヶ丘にあった旧新宮署の周辺にはヘリポートはなく、広角(通称)の新警察署に移って後には行っていないので、ヘリを使った防災訓練はおそらく初という。
 訓練では、「ホイストクレーン」と呼ばれる救助機器について、航空隊員が実物を見せて説明。「ウインチを使い、最大で270キロまで吊り上げることができる。ワイヤーの長さは90メートル。登山で遭難したり、川の中洲で戻れなくなったときなどに救助する」と話した。
 機動隊員の1人を被災者とし、吊り上げる器具の装着法も実演で紹介。輪になった太くて厚いベルトを両脇の下に入れさせ、2本のベルトで固定する様子を見せた。救助する被災者の体の向きや、ベルトの位置の上下にも注意を与えた。
 この後、実際に吊り上げ救助の訓練を実施。警察官が現場に到着し、被災者を川の中洲から川岸へと移動させる避難を想定し、空中で制止したヘリのホイストクレーンで被災者役の機動隊員を吊り上げ、場所を移動して再び降ろした。参加した機動隊員らは、ヘリの風圧に体をこわばらせながらも、観察することで手順や注意点を確認していた。
 同所の木村光太郎警備課長は「今回のような訓練を重ね、職員の救助能力の向上に努めていきたい」と述べた。

1・2実際に吊り上げて訓練した

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