思いやりの心を育む
園児がバリアフリー学習
車椅子バス乗降も体験

1・1バリアフリー1 新宮市立王子幼稚園の園児を対象とした、「ノンステップバスを使用したバリアフリー教室」が16日、同園と新宮市立総合体育館駐車場であった。5歳児20人が参加。同園で紙芝居を通して、また同館駐車場でノンステップバスへの車椅子乗降体験を行うことで、高齢者や障害者のバス乗降の困難を知り、思いやりの心を育んだ。
 ともに国土交通省に所属する、近畿運輸局消費者行政・情報課、和歌山運輸支局勝浦海事事務所の主催。新宮市社会福祉協議会と熊野交通が協力し、車椅子とノンステップバスを用意した。ノンステップバスは高齢者や障害者が乗降しやすいようにした低床バスで、運転席の操作で車高が下がる。同様のバリアフリー教室は、紀南地方では昨年、JR紀伊勝浦駅で宇久井小5年生を対象として行っており、今回が2回目となる。
 紙芝居は、小さなノンステップバス「のんちゃん」と題したもので、同事務所の長谷潤所長が自作した。平成22年に京都新聞であった、市バスのバリアフリーに関する読者投稿に心を動かされて制作し、当時いた和歌山市で幼稚園児に対して使用したことがあるという。今回は長谷所長が自ら朗読した。ノンステップバスが車椅子の乗客を乗せる物語で、園児らが高齢者や障害者に対して、思いやりの心を持って接するよう促した。
 車椅子の乗降体験では熊野交通の社員が、バス停で車高を落とし出入口にスロープを掛け、車いすを押して車内に入れ、ベルトで固定することなどを説明。園児を車内に招きいれて実演し、時間を要することを示した。社員が園児らを1人ずつ車椅子に座らせ、社員が押して車内に乗せる体験も行った。同課職員から園児に対する、「心のバリアフリー」の説明もあった。車椅子の人や、目の不自由な人が使う白杖を持つ人がいたら配慮してほしいほか、「お手伝いしましょうか」と声掛けをしてほしいと呼び掛けた。
 長谷所長は、「相手に対する思いやりや優しさを、今日でちょっとでも育んでもらえたら」と思いを述べた。

紙芝居でバリアフリーを学ぶ

紙芝居でバリアフリーを学ぶ

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