「いいもの 作りたい」
松明 白装束 急ピッチで
わかば園第二作業所

「ハナ」を差し込んでいく利用者

「ハナ」を差し込んでいく利用者

 新宮市の神倉神社例大祭「お燈祭り」(2月6日)を前に、新宮市木ノ川にある福祉施設「わかば園第二作業所」では現在、祭りで上り子(のぼりこ/あがりこ)が使う松明(たいまつ)や白装束、縄づくりの作業がピークを迎えている。
 作業は施設利用者15人が年間通して行っており、昨年9月下旬から本格化。作業場では朝から夕方まで「いいものを作りたい」と元気に作業に打ち込む利用者が見られる。祭り当日まで、松明600本以上、白装束約250着、わらじ約200足が作られる。年明けから同所や同園第一作業所インターネットサイト「ええもん市場」などで販売されているほか、今月下旬からイオン新宮店、スーパーセンターオークワ南紀店にも並ぶ。
 松明は5枚のヒノキ板が五角錐(ごかくすい)に組み合わさっており、長さ30センチ程度の「代参」(だいさん)など長さが異なる数種類がある。利用者は、ヒノキをかんなで薄く削った「ハナ」を本体に差し込み固定するなどして1本1本丁寧な作業を心掛けている。
 同所では10年ほど前から本格製作をスタート。きっかけは、上り子として祭りに参加していた同園の職員が自分の松明を作っていたこと。同園ではもともと卒塔婆(そとば=板塔婆・墓の脇に立てる木製の板)を作っていたことから、優れた木工技術があり、松明、装束、縄と手掛けていくようになった。同作業所で作られた品は非常に人気が高く、祭りの機運が高まる中、在庫の問い合わせが寄せられている。
 担当者によると、一昨年2月に松明職人だった上道益大さんが亡くなり、松明の生産者が少なくなったことで同所への需要が増加。例年500本程度だった生産量を今年は100本以上増やした。わらは、同園第一作業所が管理する三重県紀宝町神内の休耕田から収穫したものを利用。不足分は地元住民から提供してもらっているという。

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