市当局は説明責任果たせ

 「新宮市は大丈夫か」。市民からそのような声も聞こえてくる。昨年セクハラ問題に端を発し、委員会発言を侮辱したとする議員への問責決議案提出、さらに議長への不信任決議案まで提出されるなど、市民のための議論よりも"お家騒動"が続いた。年が明け、今年は御代替わりの節目の年として心機一転、新宮市発展のために市当局と議会が襟を正し、一丸となってまい進しなければならないところだったが、またしても"騒動"が起きた。
 市の行財政などをチェックし、市民に開かれた市政を実現するために活動しようと、昨年12月に設立された市民オンブズマン「新宮市めはり番」が、昨年10月にあった市立医療センターのエアコン入れ替え工事の入札に関して調査したところ、複数の疑義が生じたとして、田岡市長あてに公開質問状を提出。主張では、本来一般競争入札に必要な入札公告を当初行っていなかったことや、入札結果が市のホームページなどで公表されていないことなどを指摘。それぞれの質問に対して1月25日までの回答を求めている。世話人によると、疑義が生じた時点で市の担当課に質問するなどしたが、納得するまでの回答が得られなかったため、公開質問状の提出に踏み切ったという。
 市立医療センターには、患者の皆さまやその家族、医師や看護師などの多くの人がいる。そこのエアコン入れ替え工事をなぜ隠さなければならないのか。財政がいくら厳しくても、予算を投入することを悪く思う人は少ないのでは。
 今回の件を事務処理のミスで済ませるのか。もし事務処理が原因ならば過去にもあったのではないのかと疑われても仕方がない。この問題は証拠が見つからないでは済まされない事案だ。市当局は市民への誠意を見せる意味でも、回答期限よりも早くに説明責任を果たし、入札業者も公表して市民の税金の使い道を明らかにすべきでは。
 あと議会がチェック機能を果たせていないのであれば、本当に"住民の代表"なのか。疑義があるなら一般質問で追及するのが市民に選ばれた議員の仕事では。できないのであれば、若い世代は新宮市に見切りをつけ、新宮市発展は望めないのではないだろうか。
(平成31年1月12日付 紀南新聞掲載)
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