新たな気持ちで

 今年も残りわずかとなりました。間もなく新年を迎え、あと少しすれば平成の元号も終わりになろうとしています。来年5月には新しい元号に、7月7日には和歌山・三重・奈良の3県にわたる「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録15周年も迎えます。そのような記念すべき年だからこそ、大事な一年にしたいものです。
 今年一年、社説欄ではこの地域が抱えるさまざまな課題について、提言を含めて掲載してきましたが、議論ができる環境が必要ではないのかと思うくらいに、各テーマについて賛否両論のさまざまな声が寄せられました。そのような声を聞いていると、一人一人が物事に対してしっかりと意識し発言できることが、地域の向上には必要不可欠ではないかと思えます。
 この地域が抱える課題は山積みです。全国どの地域よりも人口減少・少子高齢化の進展が早く、商店街や繁華街は衰退しています。頼みの観光産業では、このところ外国人観光客が増えていますが、国内の観光客は伸び悩んでおり、資源はあるものの生かしきれていないというところがあるように思えます。各市町村は国や県の支援を受けながらさまざま施策を講じ、さらに関係団体もイベント開催など精力的な活動で活性化を目指していますが、抜本的な解決策はいまだ見えないのが現状です。
 では、住民はこのような状況に対してどのようにすればよいのでしょうか。例えば署名活動や住民投票(地方公共団体の重要政策などについて議会を介さず、直接投票によって住民の意思を問う手法)をして民意を示すやり方などありますが、これは最終手段というべきか、それとも違うのでしょうか。
 来年こそは住民の代表者である、首長・議員は、「地域のため・未来の子どもたちのため」に地域課題を真剣に議論することに時間を費やすべきではないでしょうか。議会の一般質問で毎回同じ内容の質問を繰り返していれば議会は退化してしまいます。一人一人が進化して後世に誇れる"まち"にしてくれるための議論に期待したいものです。
 最後に一年間、社説を読んで頂きありがとうございました。来年も地域課題や問題・提言を掲載していきます。
(平成30年12月29日付 紀南新聞掲載)

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