市議会は緊張感もって

 開会中の新宮市議会12月定例会で屋敷満雄議長に対する不信任決議が提出された。反対多数で否決されたが、9月定例会から続く”身内騒動”を見ると、一体誰のための市議会なのかと言わざるを得ない。
市政の課題は山積みだ。その一つが文化複合施設の建設。市民会館が取り壊されてすでに2年以上が経過しており、市民の文化活動発表の場はなくなったまま。先日の市民音楽祭「ロックの部」は市立総合体育館(大浜)で開催。音楽専門の機能を持たない体育館での開催は気の毒に思える。また、本来であれば市民会館で催していたものが、隣町のホールを借りて行うケースも多く見られ、紀南の中核都市と自負する新宮市にとって情けない話。一刻も早い建設のため、市当局に働きかけを行っていくのが市議会の役割だ。ところが、身内騒動が続く市議会の現状に、議員の緊張感が欠如しているとの声もある。
市役所内本会議場の傍聴席は約40席。議会事務局によると、一日平均の傍聴者は10人以下という。市政や議会への関心を市民が高めることも大切だが、基本的に議会開催は日中。仕事をしている人が大半で傍聴に出かけるのは難しい。
そこで市議会は市のホームページから市議会のライブ中継を配信しているが、現状のシステムでは十分とは言えない。その時間帯を見逃せば、録画配信されるのは少し先。12月定例会の場合、20日に閉会後、25日前後の配信予定。それも本会議のみ。三重県の津市議会では、基本会議の翌日には録画配信を行う。本会議のみならず常任・特別委員会、全員協議会までカバー。過去にさかのぼって閲覧できるため、パソコン環境さえあれば議会の様子が理解できる。また、上富田町では傍聴機会を広げようと日曜日に会議を開いた。
このように住民が気軽に議会を見ることができる環境が整えば、議員一人一人の緊張感はおのずと高まる。新宮市は4月に市議選を控える。今回から定数2削減の15になることから、現職議員の大半に新人と元職を加えた激戦になることは必至。平成が終わり、新たな時代の幕開けとなるタイミングだけに、議員を志す人には新宮市の発展のため尽力していただきたい。

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