地元産高菜がピンチ
名産 「めはり寿司」 を守れ
農家、加工業者、JAが奮闘

収穫する下阪さん、恵美子さん夫妻

収穫する下阪さん、恵美子さん夫妻

 この地名産のめはり寿司(ずし)に欠かせない、高菜が収穫期を迎えている。高齢化や後継者不足、風水害、天候不順などの要因から、地元産の高菜が不足している。この地名産の「めはり寿司」を地元産の高菜で作ろうという機運が高まる中、生産農家や加工業者、JAみくまのなどが一体となって奮闘している。
 新宮市熊野川町で高菜を生産する下阪殖保さんは、「5年前に右京商店から、生産農家が減っているから高菜を作ってほしいと依頼を受けた。ちょうど冬物野菜を考えていたタイミングであり、洪水対策としてのニーズもあるのではと思い、引き受けた。熊野川町で高菜を生産しているのは私だけではないだろうか。高菜の収穫は大変。だから、生産農家も減っているのでは」と話している。
 下阪さんは約7アールの土地で高菜を生産している。天候不順や上手く成長しないなどの苦労を経て、今年は順調に育っていると顔をほころばせた。
 JAみくまの熊野川営農センターの峯有喜夫次長は「高齢化で高菜の生産農家が減っている。後継者不足も深刻。三津ノ活性化協議会を通じて、高菜の試験栽培をしている。高菜は売れるのに生産者がいない。熊野のめはり寿司が有名になり、大阪などにも店がある。生産者を増やしていければ」と思いを語った。
 漬物製造卸などを営む右京商店の右京英樹代表は、「生産者の高齢化、台風被害などで収穫量が減少している。例年最盛期は一日で1トンの入荷があるが、今年は予測が立たない。昨年の台風被害で自主生産に踏み切った。地元産の高菜が一番うまい。この地名産のめはり寿司は地元産の高菜を使って味わってほしい」と思いを語り、「広角(新宮市新宮)に約4アールの畑で高菜を作り始めている。自作して初めて農家さんの経験に勝るものはなく、農家さんを師匠と仰いでいる。大変さを痛感した」と訴えていた。

収穫を喜ぶ右京代表

収穫を喜ぶ右京代表

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