日足で宅地かさ上げ
和歌山県が実施 21年度完了
家屋浸水の被害を防止

1・日足かさ上げ写真 新宮市と新宮市議会から再三にわたる要望が出されていた、熊野川の治水に関する事業について、和歌山県が2021年度までに新宮市熊野川町日足の一部で宅地かさ上げを行う計画であることが4日、分かった。二階俊博事務所から情報提供があった。他の工事や取り組みと合わせ、8月にあった台風20号の際に相当する洪水でも、家屋浸水の被害を防止するとしている。
 日足地区の宅地かさ上げは、2009年9月に策定された県の熊野川圏域河川整備計画で、1万2000トンの出水でも浸水被害を受けないように計画された。2011年の紀伊半島大水害を受けて再度、計画を見直すかの協議が地元住民と持たれたが、そのまま実施することで合意を得た。かさ上げの場所には住宅、店舗兼住宅、倉庫など11棟があるが、すでに全所有者が了承している。
 約400メートルにわたり、現在より2〜3メートルをかさ上げする。これに備えてたくわえた建設残土を、約2万7000立方メートル搬入する。住民に対しては県が、引っ越しなどの一時転居費用と、現在の資産価値相当の建物費用を補償。店舗には営業補償も行う。宅地前を通る道路の向こうに広がる田んぼを、道路と同じ高さまでかさ上げし、道路を移設したうえで宅地かさ上げを行う。必要な田んぼもすでに買収を済ませている。着工はおそらく来年度という。
 このほか和歌山県は、熊野川町田長で実施中の約3万立方メートルの河道掘削を、2020年度に完了予定。熊野川の水位を下げ、宅地かさ上げとの相乗効果による家屋浸水の防止を狙う。三重県が行っている熊野市紀和町和気の約5万立方メートルの河道掘削も、2021年度の完了を予定している。国、和歌山県、三重県で会を設け、宅地かさ上げもふくめたこれらの事業の進ちょくをフォローする体制も構築する。
 なお、和歌山県はさらに新宮市熊野川町能城山本の一部でも、宅地かさ上げを行う計画がある。浸水頻度に伴う優先度の関係から、実施は日足の宅地かさ上げの完了後を考えている。日足と同じく建設残土を、約5000立方メートル搬入し、約350メートルを1〜1・5メートルかさ上げする。こちらには住宅や店舗兼住宅など3棟がある。

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