これから年末へ 安全運転を

 今年も残すところ40日あまり。これから師走にかけて慌ただしい時期を迎える。日常生活の慌ただしさによって気持ちのゆとりがいつもより少なく、交通事故が増加する時期でもあり、十分に注意しなければならない。
 全国交通安全運動は毎年春と秋に実施。このほか、都道府県が中心となって行う運動が夏と冬にある。春夏秋冬で交通安全運動は展開されるわけだが、とりわけ年末の時期には日暮れの時間が早く、帰省客らによって交通量が多くなり、また、飲酒する機会が増えることもあり、どの季節にも増して交通安全が強く訴えられる。
 和歌山、三重両県では、12月1日〜10日、それぞれ「わかやま冬の交通安全運動」、「年末の交通安全県民運動」を実施する。期間中は街頭啓発や交通取り締まりを行い、悲惨な事故を1件でも減らすための活動が展開される。
 和歌山県内の10月末現在の交通事故の概況を見ると、件数1909件、負傷者2339人はいずれも前年同期比で10%強減少しているが、死者29人は同3人増加している。新宮署管内の状況は、件数61件、負傷者74人、死者1人。
 三重県では、11月15日現在で4108件の人身事故が発生。5412人が負傷し、68人が死亡した。いずれも前年同期比を下回っているが、今年8月には死亡事故多発に伴う緊急啓発活動を実施した経緯もあり、予断を許さない。紀宝署管内は10月末現在、293件発生、死亡事故は1件1人。運動では、子どもと高齢者の交通事故防止やシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底など重点を呼び掛けていく。
 交通事故をなくすためには、ドライバー一人一人の安全意識を高めることが最も大切。スマートフォンを操作しながらハンドルを握る姿が散見される。「注意一秒怪我(けが)一生」という言葉があるが、交通事故はこの一言に尽きる。
 また、交通事故の特徴の一つとして、いつも通り慣れた道路で発生することが多い。油断が出てしまうからだろう。心にゆとりを持つため、5分前行動を意識することも対策の一つ。あとは、警察官が制服姿で主要交差点に出て見守る回数を増やすことも抑止効果につながる。
(平成30年11月18日付 紀南新聞掲載)
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