12月に王子ヶ浜清掃
守る会が国・県・市と協議
流木撤去し美しい姿に

 環境美化やウミガメ保護活動など行う市民団体「新宮市王子ヶ浜を守る会」は6日、王子ヶ浜の清掃計画についての会議を開いた。市民団体「紀伊半島環境保護推進協議会」をはじめ、国、県、市の担当職員が参加。12月2日(日)の午前9時から行うことなどを決めた。清掃にボランティア参加する建設業者の県評価に関わる点数加算の検討も求めた。

流木が目立つ熊野川河口付近の王子ヶ浜

流木が目立つ熊野川河口付近の王子ヶ浜

 王子ヶ浜の清掃は守る会が呼び掛け、国、県、市と協働で毎年行っている。清掃には熊野川で水力発電ダムを運用する電源開発も参加するが、会議は「出席する立場にない」との理由で不参加だった。国からは環境省近畿地方環境事務所、国土交通省紀南河川国道事務所、県からは東牟婁振興局新宮建設部、市からは生活環境課が参加した。
 開始にあたり、守る会の速水渉会長があいさつ。「(王子ヶ浜の清掃を)10年あまりボランティアでやってきた。みんなで力を合わせて努力しないと、流木の撤去はできない。国、県、市の3者と力を合わせ、今後はどうしたらスムーズに流木撤去できるか。今日は忌憚(きたん)のない意見をお願いしたい」と呼び掛けた。
 清掃の当日は雨天中止、しかし小雨なら決行することを決めた。流木撤去に使用する重機の用意を県や国交省に求めた。市には30人から50人程度の人員を清掃に出してもらえるよう頼んだ。速水会長は、熊野川河口の管理者である国交省が現在、河口で掘削工事を行っていることから、「工事業者に重機を出すよう指示してほしい」と頼んだが、国交省は「指示できる立場ではない。ただ、協力できないかとの相談はする」と答えた。
 また、速水会長は県に対し、清掃活動に参加する建設業者を増やす方策として「ボランティアに参加すれば(業者評価に関わる)点数を増やすことはできないか」と質問。同協議会の中平敦代表も、かつて県の建設業者に対する評価の基準のなかに「地域貢献度」の項目があったと紹介し、「今もあるなら、まさにそれに当たる」と力説した。県は「県庁に声があることを伝え、何とかならないか相談させてもらう」と応じた。
 速水会長は、王子ヶ浜は本来、県の管理する場所であることから、守る会が主導で清掃活動を行っていることは本来おかしいと苦言。「県が音頭をとり行うべき。国や市も協力を。われわれも協力はする」と述べた。

■熊野川濁水も追及

 守る会は、熊野川に清流を取り戻すのは悲願であるとし、濁りが続く現状をどう考えるかを環境省、国交省、県、市に尋ね、次回の会議時の文書回答を求めた。同協議会は
▷ダムのコンクリートの耐久年数超過
▷設計が古いことに伴う耐震性の不足
▷明治22年の十津川大水害に伴う
 山腹崩壊が今なお未復旧
▷十津川第一、第二発電所の発電量が現在の
 全体割合で見れば微量との推測
−を根拠に、「風屋、二津野の両ダムの撤去と、新たな治水ダム建設しか(水害と濁水の)解決策はない」と断じた。

あいさつする速水会長

あいさつする速水会長

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