本会議さながらの緊張感
太地町で中学生議会
防災対策や捕鯨など質問

 太地町立太地中学校は24日、町役場議場で「中学生議会」を開催した。当日は、3年生25人が参加し、実際の議会さながらの一般質問が行われた。災害対策や捕鯨に関する問題などについての質問し、同町職員が実際のデータなどを基に答弁した。
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 中学生議会は本会議さながらの様子で、三軒一高町長をはじめ各課の担当者がそろった。開会に先立ち、町議会の山本真一郎議長が開会宣言を行い「土山実子さんを議長、脊古一颯くんを副議長」とすることに関して承認を求めると、議場に「異議なし」の声が響き承認され、幕を開けた。その他、議員として9人の生徒が議員席に着席した。
 今議会では、近い将来の発生が予想されている南海トラフ地震に関する質問が目立った。「避難所に備蓄されている非常食の量と想定日数を教えてください」との質問に、「アルファ米7600食、保存パン1200食、その他白米の備蓄などがあります。アルファ米に関しては約2回の食事分、保存パンは避難される方全員に行き渡る量はありませんが、学校などに備蓄している食糧で補います」と答えた。
 また、先日の台風24号の強風よって破損した校舎の差し掛け屋根修繕に関しては、「今年度中に差し掛け屋根の部分の撤去を行い、早急に修繕する」と明言した。
 昨今の捕鯨に関する国際問題を危惧した質問も行われ、「反捕鯨意見が多数を占めつつある現状で、調査捕鯨を継続することはできるのか」との質問に、三軒町長は「調査捕鯨は限界に近いかもしれないが、12月をめどに国が大きな決断を行うのでそれを見守りつつ、日本人として、太地町として、捕鯨に関係する住民の暮らしを守る努力を続けていく」と宣言した。
 ほかにも、町営じゅんかんバスの運行形態について「私たちが高校生になり、電車を利用して通学する際、串本方面からの普通電車に接続する19時20分発の最終便があるのに対し、新宮方面からの電車に接続する便がなく保護者に負担がかかる。また、部活動などでもっと遅くなることもあると思うので夜間の増便を検討してほしい」とこれからの通学を見据えた意見に、「現時点では2台の車両を使用し、住民の方に負担を掛けない範囲での運行としているため増便の予定はない。増便が必要な状況になれば調査を行い、より利用者の希望に沿うことのできるよう検討するので、その時は調査にご協力ください」と回答した。
 議長を務めた土山実子さんは「議長という立場は意見を言えないので、議員になって街の災害対策について質問や意見をしてみたかった」と議長ならではの感想を話した。副議長を務めた脊古一颯くんは「副議長という立場で議会を運営していく重責と議場の雰囲気に緊張した。これから先、重要な立場になった時、今回の経験を生かしていきたい」と話した。

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