小児がん患者に髪提供
社会奉仕活動の一環で
新宮 ライオンズクラブ

 「この活動が大勢の目に止まり、広がってくれれば」−。小児がん関連奉仕事業の一環として、新宮ライオンズクラブ(新宮LC)は現在、小児がん患者のための医療用ウィッグ(かつら)の原料に活用するため、美容室などでカットした15センチ以上の髪を、店の許可を得て集める「ヘアドネーション」を行っている。この活動に賛同する、那智勝浦町天満の坂地優子さんが18日、新宮市池田にある新宮LC事務所を訪問。管内で一人目の協力者として、自身の髪(35センチ)を託した。集めた髪はウイッグに加工され、希望する小児がんの子どもらに無料で手渡される。

坂地さんから髪が託される

坂地さんから髪が託される

 小児がんを発症した子どもは放射線治療の過程で髪を失うため、かつらを希望する場合があるが、高額であるという。そこで、大阪府と和歌山県で構成する「335−B」地区は、ライオンズ国際協会が展開するFWT(Family Woman Team)ヘアドネーションプロジェクトにのっとって活動を始めた。1つのウイッグを作るのに約20人分の髪が必要であることから、大勢にこの活動の存在を知ってもらい、協力してもらいたいと考えている。さらには、活動を通じて女性会員の拡大にもつなげたい意図もある。
 切った髪の提供は、組合加入の行きつけの美容室で申し出て、ドナーシートに性別や年齢、髪の状態などを記入すれば誰でもできる。長さは、15センチ〜31センチと、31センチ以上の2種類。
 先月7日、勝浦LC管内で一人目の協力者が出た。これを知った坂地さんは、知人である新宮LCの尾崎在秀さんと相談し、新宮LC管内での協力者第1号として髪を提供することにした。行きつけの美容室に相談したところ、快い返事が得られ、無償でヘアカットに協力してもらったという。
 がんを患っている近親者がいることから、坂地さんは以前から取り組みに関心が高かった。これまでに県外で2度、ヘアドネーション活動に協力しているが、本当に髪が届けられているのか不安なところがあったという。「今回で3回目。地元のライオンズクラブさんであれば安心して任せられる。この取り組みを知らない人も多いと思うので、これから一人でも多くの人に知ってもらいたい」と期待を寄せた。
 新宮LCは「あなたからの善意は、小児がんなど髪のことで悩みを抱えている方の普通の暮らしを取り戻すため、ライオンズクラブ国際協会を通じて大切に役立てます。あたたかいお気持ちに心より感謝申し上げます」と感謝を伝えた。

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