停車駅で地元の魅力発信
名産品堪能、もてなしに驚き
サロンカー「なにわ号」

紀伊勝浦駅に到着し記念撮影する乗客ら

紀伊勝浦駅に到着し記念撮影する乗客ら

 紀南地方の魅力を列車の旅で体感してもらおうと、JR西日本和歌山支社は紀南地方の市町、日本旅行と連携し13、14の両日、「サロンカー『なにわ』で行く!『紀伊半島途中下車の旅と本州最南端への旅』」を実施した。京阪神を中心に10代〜90代の約80人が参加し、列車の旅と各地でのもてなしを満喫した。
 サロンカー「なにわ」号は天皇陛下が乗車された列車としても知られ、JR西日本では臨時列車として今回のような旅企画で運行している。紀南地方への運行はこれまでにもあるが、今回は紀伊勝浦、串本、周参見、白浜、紀伊田辺の各駅で30分〜60分停車し、地元の特産品の振る舞いや名物を体験できる内容とした。募集開始早々に満席になったという。
 一行は13日に和歌山駅を出発し串本駅で下車。バスで串本町内と那智勝浦町内を観光し、勝浦温泉に宿泊。14日は新宮駅から「なにわ号」に乗車した。紀伊勝浦駅には午前9時57分に到着。列車を降りた乗客は駅前の広場に出店する地元のブースに案内され、名物を味わった。
 「まぐろ汁」(那智勝浦町)、「鯨の竜田揚げ」(太地町)、「地酒」(新宮市)、ウツボの揚げ煮(串本町)、「ゆずかりんとう」(古座川町)、「イノブタジャーキー」(すさみ町)の飲食物のほか、那智の扇祭りで使用される松明を持つ体験や、平安衣装の着付け体験もあり、にぎわった。
 大阪市の小林奉之さん(73)、吉子さん(71)夫妻は「那智の滝に行ってみたくて参加しました。列車の雰囲気がよく、このような歓迎を受けるのも大変驚きました。大阪にいたら分からない魅力をいっぱい感じています」と笑顔で話した。
 JR西日本和歌山支社の伊藤義彦支社長は「列車を時間通りに走らせるだけでなく、お客さまに降りていただくことで、地元の皆さんとの交流が生まれる。このような列車の使い方があるということがあらためて分かった。今後につなげたい」と話した。
 紀伊勝浦駅出発時には、那智勝浦町観光協会の花井啓州会長が、今回の参加者で前日に90歳の誕生日を迎えた鎮西貞子さん(神戸市)に熊野那智大社と那智山青岸渡寺の朱印入りの日本手ぬぐいをプレゼントする一幕も。
 鎮西さんは「列車の旅が楽しみで参加しましたが、いい思い出ができました」と感激していた。花井会長は「すばらしい企画なので、第2回、第3回と続いてほしい」と話した。

各市町の名産品の振る舞いを受ける

各市町の名産品の振る舞いを受ける

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