本の魅力語る「書評合戦」
矢渕中 全生徒と教職員が投票

最多票を集めたバトラー野村さん

最多票を集めたバトラー野村さん

 紀宝町立矢渕中学校は20日、おすすめ本を紹介する「ビブリオバトル」の講義とデモンストレーションを開いた。142人の生徒は講師の皇學館大學・准教授の岡野裕行さんが話すビブリオバトルの講義、同大学ビブロフィリアの学生2人や教職員らによるバトルを楽しみ、本への興味を深めた。
 岡野さんはビブリオバトルの歴史や目的などを生徒たちに説き、ルールなどを詳細に解説(詳細は別枠参照)。その後、岡野さん、同大学の野村亮太さん、河野亜美さん、同中学教職員2人によるビブリオバトルのデモンストレーションを行った。
 トップバッターの岡野さんは内沼晋太郎著「本の逆襲」、大田和幸教諭は辻村深月著「かがみの孤城」、濱地啓祐教諭は前野ウルド浩太郎著「バッタを倒しにアフリカへ」、野村さんは倉橋由美子著「大人のための残酷童話」、河野さんは岩崎夏海著「ここで負けてしまってごめんな」。5人がそれぞれ檀上で書評。

ディスカッションで質問する生徒

ディスカッションで質問する生徒

 河野さんは「甲子園の目標は優勝ではなく、生き別れた母に見つけてもらうため。1回戦敗退。プロを同じ理由で目指す。毎試合、応援に駆け付ける女性が、母親だった。高校野球は優勝するだけが目的ではない」などのエピソードを熱く語った。
 野村さんは「人魚姫という童話があるが、この人魚姫、上半身が魚、下半身が人間。最後の15秒はかなり気持ち悪くなる。ただ、倉橋さんの文章がラストまでは美しく魅了される。『大人』となっているが、中学生でも楽しめる」と訴えた。
 5人の書評合戦が終わると、全生徒と教職員による投票。一番面白い本に輝いたのは、野村さんが紹介した「大人のための残酷童話」に決定。
 山本真己くん(3年)は「おもしろかった。みんなの書評を聞いて本を探したい」とにっこり。
 立嶋信雄教頭は「ビブリオバトルに関して真っ白な生徒が多い。興味を持ってもらったのでは。読書が苦手な生徒も読んでみようかなと思ったのでは。朝に読書会をやっている。家庭でも読書に親しんでもらいたい。読書のきっかけづくりになり本当によかった」と思いを語った。

「ビブリオバトル」とは・・・
 発表者が読んで面白かった本を1人5分間で発表し、参加者との簡単なディスカッションの後、参加者全員で「一番読みたくなった本」を選ぶ楽しい書評合戦。発表者と参加者が意見を交わしながら本を選ぶことにより、「本を通して人を知る・人を通して本を知る」ことができるコミュニケーションツールとしての側面をあわせもったゲーム感覚の書評合戦として、老若男女を問わず、さまざまな人たちへと普及が進んでいる。
 また、自ら本を選ぶ力、語る力を育むとともに、楽しみながら読書に関心を持つことができる取り組みとして近年、注目されている。

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