平和と人権 見つめ直す
龍神村のB29墜落
慰霊史と米遺族交流

講話する古久保さん

講話する古久保さん

 太地町教育委員会と太地町公民館は10日、同町公民館で、田辺市龍神村在住の郷土史家の古久保健さんを講師に招き、人権教育・文化講演会「轟音」(ごうおん)を開いた。戦時中にアメリカ軍のB29爆撃機が同村に墜落し、村民が慰霊を続けてきたことや、乗組員の遺族との交流を果たしたことを記録した映画を上映。太地中学校の全校生徒70人を含む、約100人が受講。平和や人権を見つめ直した。
 龍神村では太平洋戦争中の1945年5月5日に、B29が墜落。乗組員11人のうち7人は墜落時に死亡したが、4人はパラシュートで降下、2人は龍神村で、2人は中辺路町で捕まった。龍神村ではすぐに慰霊碑が建てられ、毎年慰霊祭が営まれてきた。4人の捕虜は大阪市の憲兵隊司令部に送られたが、3人は処刑され、1人は不明となっている。
 映画では多くの村民が登場し、当時の様子を語った。講師の古久保さんも登場し、当時は小学2年生で鬼畜米英と言われる時代だったこともあり、アメリカ兵の死体に対して石を投げたことが今も忘れられないと話していた。多くの人を介して死亡した1人の乗組員の遺族との連絡に成功、大久保さんがアメリカで交流を果たしたことも明かされた。
 大久保さんは上映後、「戦争中は自分が思うように生きられない時代だった。今は自分の意志で、自分の人生を切り開ける。それが自由や平等、人権の尊重ということかと思う」と語った。

5・龍神村での出来事を学んだ

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