ロープワークに悪戦苦闘
津本自主防災会が訓練
ボランティア体験報告も

3・津本自主防災訓練2紀宝町大里の津本自主防災会(岡正成会長)は9日、津本防災センターで防災訓練を開いた。子どもから大人までの住民40人が参加し、広島県熊野町での災害支援活動の報告、災害時に役立つロープの結び方などを学んだ。
同会は「子どもから大人まで、地域全体で防災活動を実施する」を合言葉に、住民による防災活動の活性化と、発災時の円滑な共助の実践を目的に活動している。平成27年には、みえの防災激励賞を受賞するなど、高い評価を受けている。
はじめに、町総務課の鈴木大司主幹が広島県熊野町での災害支援活動を報告。熊野町は全国一の筆の産地(熊野筆)で人口は2万4200人、世帯数は1万500世帯と、紀宝町の倍ぐらいの人口があり、平成30年7月豪雨で被害を受けたなどと説明。
人的被害は死亡、重軽傷含め16人(8月13日時点)、建物被害は全壊、半壊、床上浸水など143件(同)などと状況を話した。避難所となった熊野町体育館の様子などについてスライドで解説。「ダンボールベッドを組み立てたが、数が足りず全員の要望には添えなかった」と悔しさをにじませた。
続いて、町職員の産屋敷誠さんが、紀伊半島大水害の時に受援者となり、全国各地から集ったボランティアに「なぜ、こんなに一生懸命にできるんだろう」との思いが契機となり、平成26年から年に1度ボランティアに行くことになったと自身の経験を語った。
「不幸なことに毎年災害が発生し、毎年行っている」などと述べ、広島県倉敷市や呉市、岡山県真備町などでのボランティア体験を発表。ボランティアと同時に観光も兼ねていると話し、「被災地の観光は閑古鳥が鳴いている。旅行に行くだけでもボランティアになる」と訴えた。
最後に、三重県防災対策部・防災技術指導員の宮田正人さんが、災害時に役立つロープの結び方を実践を交えながら指導。ロープとロープをつなぐ、物を束ねて結ぶ「本結び」、太さの違うロープを結ぶ時に使う「2重つなぎ」、人命救助などにも使われる「もやい結び」、洗濯物干しのロープとして役立つ「巻き結び」の4種類の結び方を教えた。
参加者は結び方に「分からん」「複雑や」「でけへんわ」など悪戦苦闘しながら挑戦。見るに見かねた宮田さんが、一人一人に手ほどきすると、「やったー」「できたわ」など歓声があがった。特に自身の身体に巻き付けて行う「もやい結び」には手を焼いていた。
産屋敷基久さんは「ボランティアに行った人の話しは実態が分かって良かった。ロープワークも常日頃からやっていないと忘れてしまう。今は毎日やろうと思っている。防災訓練もこまごましたことを実践していき、繰り返し行うことで自分に返ってくる」と認識を新たにしていた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今月のニュース

2018年9月
« 8月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

社説

  1. editorial-5-300x220

新聞広告ガイド

名刺印刷承り中

ページ上部へ戻る