非常時の備え学ぶ
親子で防災ピクニック
ナイロン袋での炊飯体験

 9月は防災月間―。新宮市の「乳幼児の命を守る会」は9日、同市徐福の蓬莱グランドで第3回「防災ピクニックへ行こう!!」を開いた。親子連れなど約60人が参加。給水訓練、非常食訓練ではナイロン袋による炊飯後、カレーライスを味わった。蓬莱公園築山に登り、避難ルートを確認し、防災意識を高めた。

給水袋を背負う児童

給水袋を背負う児童

 同会は市内の保育所・園、幼稚園、小学校で防災教育を実施するとともに、防災キャンプやピクニックも毎年行っており、備蓄の大切さを伝え、非常時に行動できるようになるためのトレーニングに取り組んでいる。
 同会代表の勢古啓子さんは「9月は防災月間。毎年9月に防災キャンプや防災ピクニックを開催。今後も継続していきたい。災害時には慌てないで備えをしてほしい。家族で一緒に防災について学ぶことで、いざというときに落ち着いて対応できる」などとあいさつ。
 災害時を想定しナイロン袋による炊飯を実践。0・03ミリ厚のナイロン袋に1合の米、米に対して1・3倍の水を入れ、空気を抜き、約15分浸け置き、沸騰したお湯で30分炊き、10分蒸らしてナイロンで炊いたご飯が完成。参加者はナイロンで炊いたご飯でカレーライスを味わった。
 そのほか、市水道事業所の職員が「災害発生時の給水は、まず医療機関への給水が優先。このため、各家庭で飲料水であれば一人1日3リットルを目安に、1週間から10日間の備蓄、併せて生活用水の備蓄も心がける」よう呼び掛け、給水車による給水を行った。
 6リットルの給水袋に水を入れ、背負う、手に持つなど、重量や運搬を実際に体験。子どもらは満水になった給水袋を背負い「重たーい」と叫び、水を減らすなどして背負える重量を確かめた。手で持つより背負う方が移動が楽になることなどを学んだ。
 市防災対策課の職員による出前授業も開講。避難所に避難する時は「非常持ち出し袋に飲料水や食糧を入れて、行ってほしい」などと勧めた。停電時は懐中電灯にペットボトルを乗せることによって照明器具になることを実演。
 引き続き、蓬莱公園築山に登り、職員は「築山は9・5メートルの高さしかない。南海トラフなどの大地震での津波では浸水することが想定されている。津波ハザードマップの色が付いている所から、白い部分に逃げることを考えて」と強調した。
 その後、防災〇×クイズでは正解、不正解に一喜一憂しながら、防災知識を楽しく学んだ。
 初めて参加したという清原孝太さん、美咲さん、智也くん(1)の家族3人は「ナイロン袋で炊いたご飯がおいしくてビックリ。炊飯器で炊くのと変わらない味。給水車を見るのは初めて。給水袋があることも初めて知った。ナイロン袋のご飯はカセットコンロがあれば非常食としておいしく食べることができる。今日はいろいろ学べてよかった」と笑顔で語った。

ナイロン袋の炊飯でカレーを味わう

ナイロン袋の炊飯でカレーを味わう

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