ライフライン途切れたら

 6日午前3時8分ごろ、北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震が発生し、最大震度7を観測した。この地震で北海道は全域の約295万戸が停電する異常事態に直面した。7日には約4割が復旧したが、完全復旧には時間を要する見通し。
 4日昼ごろに最接近した台風21号では、近畿地方で大規模な停電が発生。本紙エリアでも新宮市内の3610戸をはじめ各地で停電となり、熊野川町内の一部では復旧が翌日以降にずれこんだ。那智勝浦町川関では4日夕方から同日深夜にかけて停電し、車内で睡眠をとる住民もいた。
 電気、水道、ガスといったライフライン。どれも日常生活で欠かすことのできないものだが、このように自然災害の前では簡単に途切れてしまう。停電して気になるのは冷蔵庫。特に夏場は食材が傷んでしまう可能性もある。扉を閉めっぱなしなら2〜3時間は大丈夫と言われているが、停電が長時間に及ぶようなら、クーラーボックスなどに詰め替えることも必要になる。停電への備えとしては、やはり懐中電灯。家族1人に1つあればなおいい。電池を入れっぱなしているといざというときに点灯しないことがあり、定期的な点灯チェックや電池の入れ替えをしたほうがよい。
 また、情報収集や家族と連絡を取るための生命線であるスマートフォンや携帯電話も停電によって充電できず、使用できなくなる恐れもある。乾電池式の充電器やリチウムバッテリー式充電器のほか、電力を必要とせずレバーなどを手回しすることで給電できる手回し式充電器などを準備しておくことが大切だ。
 水の備えの意識は意外に高くなっている。台風21号接近に伴い、スーパーやコンビニではペットボトルの水をまとめ買いする人が多く、品薄状態となる店もあった。保存期間が長く、いざというときには飲料水のほか、生活用水としての利用もできる。自宅で場所の許す限り、確保しておくのが望ましい。ほか、アルコールスプレーや除菌シートなども有事の際の衛生面確保で役立ちそうだ。
 9月は防災月間。自然災害からまずは自分の身を守り、近所で助け合う。公的な支援を待つ間、生活するための備えも今一度、考えてもらいたい。

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