風化させず学びにつなげる
緑丘中学校で全校防災集会

【縦1段半】橋爪校長 新宮市立緑丘中学校(橋爪健校長)は3日、平成30年度全校防災集会を実施した。同校は平成23年3月11日に発生した東日本大震災・同年9月4日に発生した紀伊半島大水害からの教訓を学ぶため、毎年紀伊半島大水害が発生した9月4日に同集会を実施している。参加した生徒らは紀伊半島大水害発生時の映像を不安気な表情で見つめながらも、真剣な姿勢で防災学習に取り組んだ。
 同集会に参加した教職員と生徒229人は東日本大震災および紀伊半島大水害の犠牲者に哀悼の意を込め黙とうし防災集会が始まった。まずは、橋爪校長が紀伊半島大水害における自身の体験を話し、いずれ発生するであろう南海トラフ地震にも備える必要があると防災意識の向上を呼び掛けた。
 その後、松本潤教頭から防災についての講話が行われ、紀伊半島大水害発生時の映像や被災者のインタビュー映像が流れると学生らは不安気な表情でその映像を見つめた。昨今の異常気象や近い将来発生するであろう南海トラフ地震など「リスクは明らかに高まっている」と忠告したうえで、自身の命は自身で守らなくてはならないと心構えを呼び掛け、「釜石の奇跡」と呼ばれる事例を紹介した。
 岩手県釜石市は地震と津波により1100人の死者・行方不明者を出したものの小中学生の死者・行方不明者は1人も発生しなかった。その背景には同市が積極的に防災教育に取り組んだ結果、生徒に防災意識が定着し、大人もそれに続いたため人的被害が軽減されたという。これをうけて
▷自分の命は自分で守る
▷みんなの手本になるような防災意識を
▷ふるさと新宮市を大好きでいること−
と防災意識の3本柱を掲げ周知した。
 他にも、災害時の情報収集の重要性を説明し、停電時や電波障害発生時のラジオの優位性を説明したうえでラジオの積極的な使用を呼び掛けた。また、防災教育の一環として同校は本日の給食に救給カレー(カレーライスの非常食)を提供する。救給カレーはルゥとライスが1つの袋に入っているため発生するごみが少なく、温めの必要がないことが特徴。
 集会を終えて橋爪校長は「熊野川のすぐそばにある新宮市はいつどこで災害が発生するかわからない。そのため、定期的に防災訓練を開催し、まず自分の命を守る術を身に付けていただきたい。これからも防災教育に力を入れ、生徒が防災について考える機会を増やしたい」とコメントした。同校は9月28日にも防災授業を実施する予定。
【横1段半】緑丘中防災集会

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