伊作のこだわり垣間見る
旧西村家住宅で見学会
保存修復工事中の現場

説明を聞きながら熱心に見学する

説明を聞きながら熱心に見学する

 新宮市新宮にある旧西村家住宅(西村記念館)で1日、第3回修理現場見学会が開催された。同住宅は敷地北側での地盤沈下の影響で建物が傾き、屋根や壁の破損、雨漏りなどが発生していたことを受け、平成28年4月から保存修復工事を行っている。今回の工事では、明治末期から昭和初期にかけての姿を復元するため、建物東側にかつて設置されていた天窓や煙突、大正末期ごろ1階南側に増築されたテラスも復元される。
 同住宅は、西村伊作の設計により1914(年)に当時の新宮町伊佐田地区に建設された。外観は洋風であるが構造は木造の在来工法を採用し、内部は家族の集う居間を中心とした米国の近代住宅に習った設計となっており、近代建築への転換に大きな功績をあげたことが評価され平成22年6月29日に重要文化財に指定された。
 保存修復工事は、住宅の解体や基礎の補強から始まり、2年目には破損や傷みのある箇所の修理、現在は壁の下地を完成させ塗り込める作業や屋根瓦の葺き替え作業を行っている。
 この日は2部に分けて見学を行い、約40人が修理現場を見学した。参加者らは住居内で見学を行い、修理のため壁材が剥がされたことにより現れたさまざまな色の砂壁や子どもの安全を考え建築途中で付け替えられた階段の痕跡など当時の姿を確認するとともに伊作の住居に対するこだわりを垣間見ることができたほか、職人による屋根瓦の葺き替え作業も間近で見学した。担当者の説明に耳を傾けながら、修理現場を興味深げに見学していた。

修復工事が進む住宅

修復工事が進む住宅

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