「市民への啓発欠かさずに」
新宮城復元対策委員会 中間答申へ議論

 新宮城の復元に必要な資料収集を目的とした懸賞事業の実施方法などを検討・答申するための「第3回新宮城復元対策委員会」(須川倍行委員長)が28日、新宮市役所で開かれた。事務局からは前回の意見等や調査・確認事項の結果を報告し、田岡実千年市長に提出する中間答申案について議論が交わされた。
1・第3回新宮城復元対策委員会 前地

 同委員会は田岡市長から委嘱を受けた民間や市議会から選ばれた計12人で組織される。平成15年8月に国指定文化財(史跡)指定を受けた新宮城の復元に必要な資料を収集するための懸賞事業の実施方法や市民啓発の推進に向けた取り組みについて検討し、市長の諮問に応じて必要な研究を行いその結果を答申することが目的。
 前回は懸賞事業の周知について議論、外国向けの発信方法としてPR用のDVDの作成、活用などがあげられた。事務局からは、他の自治体で行われている城の懸賞事業についての確認や懸賞事業のポスター完成後に県の東京事務所でPRしていきたい旨などの報告があった。

■懸賞事業を最大の好機に

 諮問①「新宮城復元にかかる資料収集のための懸賞事業」については、「今回の懸賞事業は市にとっての新たな挑戦であり、最大のチャンスであることから国内だけでなく、広く海外にも目を向け、あらゆる可能性に対し、考え得る手段を講じて資料発見に向けて鋭意努力していく必要がある。市民啓発推進を欠かさず、城郭ファンをはじめ一般観光客や訪日外国人旅行客を取り組むことや観光振興・地域振興につなげる絶好の機会とすることなど」を基本方針として掲げている。
 具体的な取り組み提言は、
 ▷懸賞金の対象資料
 ▷懸賞金の金額
 ▷懸賞金の財源
 ▷募集期間
 ▷懸賞金の支給基準
 ▷効果的かつ戦略的な広報の実施
 ▷外国人の視点を取り入れて、全世界に向けた広報の実施  など。

■水野家事業と連携強化必要

 諮問②「水野家入部400年事業との連携」については、「記念事業として、国史跡『新宮城跡附水野家墓所』の歴史的・文化的価値を内外に広め、市の観光資源の核とし、今後の地域振興や交流人口の拡大に繋がる事業を展開する。記念事業と懸賞事業が同時期に開催されることは互いに大きな効果を生み出す好機であり、市や関係団体等とも一層の連携を図り、情報を発信していく」という。提言では
 ▷記念事業との連携を強化し、懸賞事業への波及効果を生み出すこと
 ▷新宮城への市民の理解を深め、復元に向けた機運の醸成に努めること  をあげた。
 なお、記念式典などの開催日時は来年秋ごろを予定しており、さまざまな催し等の計画も検討中だという。

 委員からは「懸賞金の対象資料には古文書なども入るのか。文章でもヒントになることは多いと思う」と質問があり、対して事務局は、「国の指針では設計図や絵画、写真、文書などとある」と返答。続いて、須川委員長は「PR動画は英語版なのか、また、ポスターやパンフレットも英語版が必要では」と質問。事務局は「動画は外国人や日本人が見てもわかる内容のものを検討している。パンフレットに両方の言語を入れるのはスペース的に難しい。添付したQRコードから市のホームページに移動し、英語版が見られるようにと考えている」と話した。
 さらに委員からは「ポスター等のデザインには新宮城の造形が連想されるような写真や絵などのイメージが必要では」「水野家400年事業で各地のゆかりがある関係者を集めた水野家サミットの開催も良いと思う」「津市のように募金と資料収集を併用して行うのもおもしろくて効果的では」「広報での連載記事は、城などの歴史を知らない市民も多いため、噛(か)み砕いた内容で説明してあげてほしい」とさまざまな意見が出された。
 その後、答申内容については全会一致で承認。事務局によると、今回挙がった意見も含めて、中間答申案を10月下旬に田岡市長に提出する予定。

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