「伝統絶やすわけにいかない」
阿田和地区で恒例の盆行事

2・阿田和の盆行事1 御浜町阿田和の七里御浜海岸で15日、恒例の盆行事があり、踊りや花火が打ち上げられた。
 この日のために作られた特設やぐらを囲んで地元住民が盆踊りを踊った。その後、住民らは灯籠や飾りを施した柱の前に並び、合掌して故人をしのんだ。最後は打ち上げ花火で締めくくられ、夜空を明るく照らす色とりどりの光に歓声が上がった。
 浜で初盆の灯籠を燃やせる場所は珍しく、阿田和では昔から続いている。行事は、地元の若者を中心に構成する阿田和交流会が取り仕切った。
 同会の松本有希会長によると、以前は青年団が仕切っていたが、団が無くなって以降は交流会が引き継いでいるという。今年で5年目。「この伝統を絶やすわけにはいかないので、これからも地域を盛り上げる行事に力を入れていきたい」と話した。

約30年ぶり 地踊り復活

 今年はもう一つ大切な伝統が引き継がれた。盆踊りとしては約30年近く途絶えていた、酒樽をたたき歌い手が歌う昔ながらの踊り「アラヤートセ」「まあるくならんせ」「伊勢音頭」という阿田和地区の地踊りが復活した。
 昨年11月に「あらやっとせを楽しむ会」(中山豊会長)を立ち上げ、今年5月から全体練習を始め、3か月間繰り返してきた。世話人は18人、踊り手はその時々で違いはあるものの、多いときには約50人が練習に参加。盆踊り当日は100人近くがやぐらを囲んだ。
 この踊りを小さい頃になんとか経験しているという人は60代以上が多く、関係者は「今年御浜町は町政60周年を迎えるが、多分ちょうどその頃に御浜音頭ができて、地踊りから徐々に切り替わって行ったのではないか」と話す。踊り手や音頭取りに85歳以上の人たちがいることで、今回の復活が実現。近くで見たいがなかなか浜まで行けないと話す人や、折りたたみ椅子を持参して座りながら見ている人もいた。
 中山会長は「伝統行事や伝統芸能は全国的にも見直されてきた時代。『ここでも今やらな!』という感じで賛同してくれたのが阿田和交流会。みんな思っていることだが、それを一つにして行くのが難しい。きっかけに誰かやらんことには。あとあと続いて行けば」と手応えを感じながらも、「今回はまだ完全じゃなく、まだもう一つ踊りが足らんのやけど、それはまた来年の課題。絶えて久しいもんで全部が全部いうのはちょっと無理なもんで。完全に復活させるには3年はかかると思う。3年間はがんばらなあかんと思う。今回はその記念すべき1回目」と来年に向けての着実な歩みを見据えた。

3・阿田和の盆行事2

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