軽装の新成人 一堂に会す
太地町 昨年に続き夏に式典
古座川町でも開催

 太地町、古座川町の平成30年度成人式がそれぞれ15日にあった。進学や就職で町外に出ている人が集まりやすく、服装も派手になりにくいなどの理由があり、太地町は昨年から、古座川町は平成5年から、冬開催を夏開催に移行している。この日は軽装の新成人が一堂に会し、再会を喜ぶなどして団らんした。

1・太地町の成人式に出席した皆さん 太地町の式は「ホリスティックリゾート」で実施され、普段着姿の新成人19(男6、女13)人が出席した。太地町教育委員会の宇佐川彰男教育長は、式辞で「これからの人生、決断を迫られる場に直面することと思います。決断しなければならない時、しっかり自分の考えを持ってその渦中に飛び込んでいただきたい」と背中を押した。
 新成人を代表して、早稲田大学政治経済学部2年の漁野理子さん(19)が「これからは、成人としての重さを自覚し、一歩一歩前進していきます。きょうの気持ちを忘れることなく、胸を張ってこれからの人生を歩んでいきたいと思います」と謝辞を述べた。
 また、古座川町の式は「南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館」で行われ、浴衣やスーツ姿の15(男5、女10)人が集まった。和歌山大学教育学部2年の新谷彩妃さん(19)が代表であいさつ。西前啓市町長は、周囲への感謝を忘れず、努力を続けられる大人になってほしいと激励した。

■夏開催への想い

 「うちの成人式では、着飾らないよう平服で参加するよう呼び掛けている」。そう話すのは、太地町教委の宇佐川教育長だ。全国的に、成人式は毎年1月第2月曜日の「成人の日」に近い日取りで実施する自治体が多いが、近年、夏開催に切り替えている自治体も多い。夏に帰省する若者に合わせて行うなどいろいろな理由があり、今でこそ夏の成人式はそこまで珍しいものではなくなったが、昨年から成人式を夏に開催するようにした太地町では、成人式の常識を破る「平服(普段着)」での参加を励行している。その理由について、宇佐川教育長に聞いた。
 成人式を夏に開催するようにしたのも、厚着しにくいようにという意図もあるが、一番の根底にあるのは「誰もが参加できる式にしたい」という思いだ。両親や祖父母からは慶事用の服を着させたいという声があるのも確かで、着飾っての参加もできるのだが、それでも宇佐川教育長は「全国の中にこういう町があると声を上げたい。新しい伝統を築き上げたい。着物でも浴衣でもなく、あくまで平服、クールビズ。当然、来賓もノーネクタイにしてもらっている」と強調している。

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