国史跡指定を早期に
「願う会」が陳情書提出
熊野新宮遺跡群の名称変更も

4・楠本教育長に陳情書を提出2 熊野新宮遺跡群の保存と活用を願う会は9日、新宮市教育委員会の楠本秀一教育長を訪問し、熊野新宮遺跡群(新宮城下町遺跡)の国史跡指定早期取り組みと、遺跡の名称変更を求める陳情書を提出した。
 この日、陳情に訪れたのは西村忠之会長と長谷徳蔵副会長、吉良善和相談役の3人。
 陳情内容は①市が現状保存すると決定した「川湊遺跡を含む新宮城下町遺跡部分」を国史跡指定にするように取り組む②名称を「縄文から江戸期までの熊野新宮丹鶴複合遺跡(仮称)」といったように変更し周知する−の2点。
 西村会長は陳情書の趣旨を「旧丹鶴小学校跡地から発見された『新宮城下町遺跡や川湊遺跡』等の現状保存を決められた部分について、早期に国からの史跡指定を受けられるよう取り組んでいただくことをお願いしたい。これらの遺跡群は熊野新宮の歴史や文化の変遷を重層的に示す縦の重なりと日本中世の川湊の様相が見えてくるなど大変、重要な遺跡であることは有識者の指摘の通り。このたび、新宮市がその価値を認められ、保存活用されようとする姿勢は高く評価されるものだと考える」と述べた。
 名称変更には、「当初『新宮城下町遺跡』としての名称が付けられたものの、発掘が進むにつれ、縄文中期から弥生を経て中世、江戸時代にまで及ぶ遺跡群が発見された。中心市街地への中で観光客はじめ熊野の歴史や文化を学ぶ方たちが利用しやすい場所1か所に、コンパクトにまとまった遺跡群は全国的にも珍しい。この際、新宮の良さを知っていただくための絶好の好機とされてはどうか。一般的に、より具体的なネーミングは人々の興味をそそるものと考えられる。その視点からも『縄文時代から江戸期までの貴重な遺跡群』が熊野新宮の旧丹鶴小学校跡地に複合的にまとまっていることを強調して、その価値を周知徹底されたくお願いしたい」と陳情した。
 これを受け、楠本教育長は「遺跡を残すことを評価していただけてよかった。1月に開催したシンポジウムでも開発と保存の調和は全国のモデルになるのではとの私的な意見もあがった。文化複合施設を望む人たちも含め、お互いが少しずつ歩み寄っていただき、残すべくは残し、施設も財源のある期限内に進めていきたい」と答えた。
 また、「国の史跡を目指す取り組みは総意方向でやっていきたい。新宮城跡も国の史跡指定を受けていることから、今後も計画を広めていく。それらは一体のものとして、新宮市の歴史を豊かにする大事な遺跡であるので、文化審議委員など関係者らの意見を聞きながら進めていきたい」と見解を示した。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今月のニュース

2018年10月
« 9月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

社説

  1. editorial-5-300x220

新聞広告ガイド

名刺印刷承り中

ページ上部へ戻る