「特別展 時宗と熊野」
熊野本宮大社創建2050年奉祝
宝物殿で開催中

4・時宗と熊野 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)宝物殿で5日から、同大社創建2050年奉祝記念行事「特別展 時宗と熊野」が開かれている。同町の世界遺産熊野本宮館と共催。熊野信仰とゆかりの深い時宗(じしゅう)総本山・清浄光寺(別名、遊行寺。神奈川県藤沢市)の協力のもと、前期(9月25日まで)と後期(9月30日〜11月11日まで)に分けて展示を行う。
 時宗の開祖・一遍上人(1239〜1289)は、同大社の証誠殿で、熊野権現の神勅(お告げ)を受けて開眼した。このことから旧社地・大斎原(おおゆのはら)には「一遍上人神勅名号碑」が建つ。時宗の念仏聖たちは南北朝から室町時代にかけて熊野の勧進権を独占し、皇族・貴族など上流階級のものであった熊野信仰を、庶民にまで広めていった。
 宝物殿では同寺収蔵品と、ゆかりの寺院・個人所蔵品など、前期に66点を公開。同寺の秘仏・熊野権現像(高さ13・2センチ)、一遍上人の所持品と伝えられる「持蓮華」や「鉦鼓」、小栗判官に関する掛け軸や錦絵なども展示。後期は一遍上人に関わる展示をメインに、36点を公開。2期とも神仏習合の歴史を示す、貴重な展示内容になっている。
 本宮館では北棟展示スペースで、「一遍聖絵(いっぺんひじりえ)」の拡大レプリカ(幅約12メートル×高さ110センチ)、「一遍上人縁起絵」拡大レプリカなど、9点を展示。9月30日は午後1時30分から同館で、遊行寺宝物館の遠山元浩館長による特別講演会が開かれる。
 初日に宝物殿を訪れた大阪在住の柴田仁弘さん(57)は「一遍上人のことは学校で習って、熊野ゆかりと聞いていた。特別展は時宗と熊野の歴史がわかりやすく、良い機会だと思った」と話していた。
 宝物殿は有料で、開館時間は午前10時〜午後4時。会期中、ギャラリートークも開催予定。問い合わせは熊野本宮大社(電話0735・42・0009)。

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