自然の役割 大切さ学ぶ
77人の児童生徒が参加
「土と水と緑の学校」が開校

1・参加者を代表し宣誓3 地球環境保全活動、次世代への環境教育目的とした「第35回土と水と緑の学校」の開校式が6日、新宮市高田の高田グリーンランドで行われた。11日(土)までの5泊6日で実施され、同市と大阪周辺の児童生徒に加え、市と姉妹都市提携をする宮城県名取市からも10人が参加。合計77人が大自然の中、共同生活を開始した。公益社団法人アジア協会アジア友の会、新宮市教育委員会、新宮市、一般財団法人新熊野体験研修協会が主催。

 友の会はアジアにおける井戸建設協力事業を柱とし、開発途上国の人々に新の福祉と生活向上に必要な基本的協力活動を進めている。同教室は昭和59年から実施され、今年で35回目。卒業生はのべ2500人を超えるという。自然体験の少ない子どもたちが大自然の中、自然と調和して生きることで地球の基本的財産である「土」、「水」、「緑」の保全や利用方法、重要性を学び、感性や協調性、チャレンジ精神を育てることなどがねらい。
 参加者は4班(1班約30人、ジュニアリーダー、リーダー含む)に分かれ、5つの寺子屋を交代で体験。▷土=生物観察等を通して土の役割を学ぶ。野菜採集、自炊、ドラム缶風呂などを体験▷水=水の働きや水の生物について学び、カヌーを体験▷緑=生物が生きるために必要な酸素を作り出す植物の働きや、人々との関わりをハイキングしながら学ぶ▷海=磯を観察して海の中の生物について学ぶ。船に乗ってホエールウオッチングを体験▷心ふるさと=アジア・世界の環境や人々の暮らしを学び、人間相互の助け合いや環境保全に向けて自分たちに何ができるかを考える。
 田岡実千年校長(新宮市長)は「普段の学校の教室では体験できない自然の中で、自然の役割や大切さ、素晴らしさを体験していただく。きれいな川でのカヌーや宇久井漁港から漁船に乗り、太平洋の大海原へホエールウオッチングに向かうなど楽しいプログラムとなっている。歴史ある学校。同じ班の仲間と仲良く、助け合ってがんばっていただきたい。1週間後、大きくなった姿を楽しみにしております」と述べ、屋敷満雄新宮市議会議長は「皆さんにはこの学校の名前の通り、大自然のもとでたくさんの貴重な体験をし、共同生活の中でできた仲間との交流によって人と助け合う心や人を思いやる心の大切さを学んでいただきたいと思います」と話した。
 友の会の村上公彦事務局長は熱中症に注意を促し、「ここには自然がある。いろんな生物がいることを探して、学んでほしい。35年間、続いてきたのは地元の方々のおかげ。皆さんはリーダーや本部など目に見えない人々でつながっている。元気で事故のないよう頑張ってください」と語った。
参加者を代表し、新宮市立城南中学校3年の宇井惟(いおり)くんとNPO法人京田辺シュタイナー学校9年(中学3年)の吉田菜那子さんが声高らかに宣誓を行った。
 なお、10日午後4時からは第25回時に高田グリーンランド敷地内の芝生に埋めたタイムカプセルを当時の卒業生も参加し、掘り起こす。本部によると、「平成23年発生の紀伊半島大水害で施設も影響を受けているため、カプセルが無事なのか心配」と懸念。さらに11日の閉校式後、午前11時からは、今回の参加者たちが新たにタイムカプセルを埋める予定。

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