客船入港で地域活性化
広域連携目指し組織発足
和歌山・三重 10市町村

 新宮港のクルーズ振興を目的に熊野地域10市町村に和歌山県、三重県を加えた「新宮港クルーズ振興広域協議会」の設立総会が9日に新宮市内で開かれ、発足した。各市町村の首長らが集まるなか、発起人の田岡実千年新宮市長が会長に、河上敢二熊野市長が副会長に選出された。同協議会は広域連携により、新宮港のクルーズ振興を通じて、地域全体の産業振興や活性化を目指す。総会後、飛鳥Ⅱを運航する郵船クルーズ株式会社による記念講演もあった。

1設立総会のようす2 同協議会は新宮市、田辺市、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、北山村、熊野市、御浜町、紀宝町の10市町村と和歌山県、三重県で構成。また、国土交通省近畿地方整備局和歌山港湾事務所と同省近畿運輸局和歌山運輸支局を顧問に、和歌山県クルーズ振興協議会をオブザーバーに迎えている。
 クルーズ客船の受け入れでは、各自治体が広域連携して目指すべき方向性や情報を共有し、地域固有の資源を最大限に活用する。さらに満足度の高いもてなしなどを通じて地域一体となって取り組み、新宮港への継続的なクルーズの寄港を確保し、地域振興・経済の活性化等に寄与することを目的としている。
 田岡市長は同港について、2隻の外国客船の初入港や最大11万トン級の客船入港が可能となるよう港湾整備中であると報告。「われわれのエリアが大きく熊野という概念で結ばれていることを背景にそれぞれの特徴を生かすことができれば熊野地域のクルーズの魅力を高めることができ、ひいては熊野地域全体の産業振興につながっていくものと考えている」と述べた。
 本年度事業計画では①クルーズ客船受け入れのための情報収集・共有②クルーズ振興に関する調査・研究③その他の取り組み―を三本柱に挙げた。①では各関係団体との連携促進や情報収集②では乗客や船社へのアンケートを実施し、行動調査や意見収集を行い、③では寄港情報などの積極的な広報活動による地域での受け入れ機運の向上を説明した。

■客船入港好調
 事務局からは新宮港の客船受け入れについて報告があった。本年度は18隻の寄港予定(1隻欠航)で、寄港したクルーズ船は、「飛鳥Ⅱ」、「ぱしふぃっくびいなす」のほか、乗客の9割が北米で1割がアジアという「スターレジェンド」は10日以上のクルーズ中心で1泊400ドルからの「ラグジュアリークラス」が59%、次いで7泊以上で200ドルからのプレミアムが10%。「コスタ・ネオロマンチカ」は3〜7泊のクルーズ中心で1泊70ドルからで、若い年齢層が多く、85%を占めるという。
 次いで、外国船の乗客の行動例やアンケートの結果も報告。「コスタ・ネオロマンチカ」では、再び熊野を訪れたいと回答した人は日本人が94%、外国人が97%であり、「スターレジェンド」では(外国人のみ)、80%と述べた。また、おもてなしの向上や地域活性化に向けた課題として、「受け入れ環境の整備」(観光情報の充実や乗船客の利便性の向上など)や「さらなるクルーズ効果の創出」(外国人乗船客の行動・消費動向、地域固有資源の最大活用)を提案した。    
 役員や顧問、オブザーバーは次の皆さん。敬称略。
【会 長】
田岡実千年(新宮市長)
【副会長】
河上 敢二(熊野市長)
【顧 問】
島村  博(国土交通省近畿地方整備局和歌山港湾事務所長)
川隅 則明(国土交通省近畿運輸局和歌山運輸支局長)
【オブザーバー】
浅見 尚史(和歌山県クルーズ振興協議会長)

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