熊野神社 全国に4776社
名取市でシンポジウム開催も
三山協議会が総会

5・総会のようす 熊野三山協議会の平成30年度総会が6日、JR新宮駅前の新宮ステーションホテルで開かれた。田岡実千年会長(新宮市長)や那智山青岸渡寺の高木亮享住職、熊野速玉大社の上野顯宮司、熊野那智大社の男成洋三宮司、熊野本宮大社の九鬼家隆宮司ら関係者が出席。昨年度の事業報告や歳入歳出、今年度の事業計画が報告され、役員改選もあった。また、全国47都道府県の熊野神社分布調査の第二次の結果報告が行われ、平成5年〜10年まで行われた第一次調査の3045件から約1・5倍増えた4776件であることが発表された。

■本年度事業

 田岡会長のあいさつ後、オブザーバーである東牟婁振興局の東川智昭局長が「三山一寺に国内外からお客が訪れていただけるように積極的に取り組んでいく」と力を込めた。本年度の事業では
▽熊野三山を中心とした歴史講座の開催▽
熊野神社に関する調査研究調査▽ヤタガラスと梛の調査▽名取市での熊野三山シンポジウムの開催
▽顕彰事業の取り組み
を挙げ、歳入歳出では予算額を昨年度より35万2000円増の434万6000円が計上。全ての議案が承認された。
 歴史講座については、新宮市出身で大妻女子大学短期大学部の榎本千賀教授、大阪城天守閣の北川央館長の両名を挙げた。さらに名取市でのシンポジウムについては今年9月30日(日)を予定。田岡会長ら各関係者が出席し、国際熊野学会代表で同協議会の山本殖生幹事が「熊野三山の成り立ち」「熊野三山と名取市の関係」について基調講話を行う。

■熊野神社の調査

 鈴木俊朗幹事からは平成27年6月〜今年6月まで実施された全国熊野神社分布調査の第2次結果が報告された。調査は平成の大合併にともなう所在地確認を目的とし、①社名に熊野が付く②名称が違っても祭神の中に熊野の神を祀っている③境内社(神社の本社とは別に境内に鎮座しているものなど)を定義として調査。全国の教育委員会にダイレクトメールを送付し調査した第1次の資料をもとに各都道府県の神社庁や各神社、個人のホームページやブログも調べ、戎光祥出版「熊野三山信仰辞典」の全国熊野神社総覧と照合。住所や数を確定するなど、山本幹事の協力のもと、調査を進めたという。
 最も多かったのが福島県で437社、次いで千葉県が346社となっており、沖縄県に9社ある。和歌山県は86社。東北が1162社、関東が1209社、信越・北陸が580社、東海が483社、近畿が389社、中国が225社、四国が170社、九州が525社、沖縄県9社の合計4776社となっている。
 鈴木幹事は「神社庁に加盟していない神社もあるため、もれているところもあると思う。数は減ることはないが、まだ、増える見込みもあると思う。協議会のホームページの更新の必要もある」と語った。田岡会長は「所在も明記された神社が5000近くに増えたことを驚いている。熊野という存在が全国に多くの影響を与え、信仰の広がりが大きいことをあらためて知った。それらの各神社の所在を地図に落とし込んだものがあれば説得力がある」と話した。
 平成30年度の協議会役員の皆さんは次の通り。敬称略。
【会 長】
田岡実千年(新宮市市長)
【副会長】
高木 亮享(那智山青岸渡寺住職)
【理 事】
九鬼 家隆(熊野本宮大社宮司)
上野  顯(熊野速玉大社宮司)
男成 洋三(熊野那智大社宮司)
【監 事】
眞砂 充敏 (田辺市長)
堀 順一郎(那智勝浦町長)
【オブザーバー】
東川 智昭(東牟婁振興局長)
【事務局】
勢古口千賀子(新宮市商工観光課課長)

6・調査を行った山本幹事(左)と鈴木幹事(右)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今月のニュース

2018年11月
« 10月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

社説

  1. editorial-5-300x220

新聞広告ガイド

名刺印刷承り中

ページ上部へ戻る