未来につながる力感じて
児童が見事な演技披露
劇団員迎え鑑賞会

 紀宝町立神内小学校は6月29日、同校体育館で劇鑑賞会を開いた。東京で活躍する劇団民話芸術座が来校し、「キジムナーの約束」を公演。プロの劇団員の圧巻の芝居の中、同校6年生の稲垣さくらさんも出演し、演技を披露した。会場からは惜しみない拍手が送られた。

1・神内小劇鑑賞会1 鑑賞会には保護者や地域住民も集まった。森脇洋校長は63人の全児童に聞いてほしいと呼び掛け、「大切な人を守る力、生きる強さ、未来を切り開く力が感じられる素敵な物語。70数年前アメリカが沖縄に上陸し2か月にわたる壮絶な戦闘が繰り広げられ、10万人の県民の命が犠牲になった。この物語を身体で、心で感じて」と訴えた。
 第1部では6年生の亀石沙來さん、西萠々子さん、伏野莉緒さん、山門優奈さんが舞台に上がり、同劇の登場人物役になり朗読劇を行った。朗読前に同劇団のメンバーから腹式呼吸で声を出す方法などを全児童に指導。児童は「あー」と大きな声を振り絞っていた。
 続いて、第2部「キジムナーの約束」を上演。舞台は沖縄。ヤンバルの森に抱かれた集落にカマドーというおばあさんが暮らしている。戦争が終わって1年目の夏、カマドーばあさんの所にワタルという孫がやってくる。ワタルは戦争で家族をなくし、おそろしい体験をしたせいで口もろくにきけない。
 カマドーばあさんは孫のワタルを思い、昔の笑顔を取り戻してほしいと毎日毎日ガジュマルの木に祈る。「あの戦争でワタルの命は救われましたが、心が救われていません。ワタルはいつも1人ぼっちです。どうかワタルに友達ができますように」と。
 そしてワタルの前にあらわれる妖精キジムナー。「友達するか!」明るく一生懸命なキジムナーは、人懐っこくワタルに語りかける。そしてワタルの心は…。純粋無垢なキジムナーの明るく一生懸命な姿が、大切な人を守る力、生きる強さ、未来を切り開く力につながっていく。
 稲垣さんは地元の人たちの一人「サキ」役を好演。「緊張したけど楽しかった。次に芝居の機会があれば、ぜひやってみたい」と語り、会場は大きな拍手に包まれた。
 子ども会長の瀧之上悠太くん(6年)が児童を代表し、「今日は『キジムナーの約束』という劇を見せてくれてありがとうございます。友達の大切さを、これで知ることができました」とお礼の言葉を述べ、生徒会の代表2人が劇団メンバーに花束を贈呈。
 亀石さんは「去年も子役をやったけど恥ずかしかった。今日は楽しかった。稲垣さんの演技が良かった。妖精をもっと知りたいと思った」と目を輝かせていた。

2・神内小劇鑑賞会2

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