地域交流の機会増やす
「高齢者サロン」学ぶ講座
勝浦、太地、和歌山県共同で

photo[3] 那智勝浦町、太地町、和歌山県の社会福祉協議会共同の「高齢者サロン運営アドバイザー養成講座」の平成30年度開講式と第1回講座が8日、那智勝浦町市屋の「梛」であった。講座では、和歌山大学の金川めぐみ准教授が「サロンについて学ぼう」と題して講話。高齢者を取り巻く環境や、サロンの役目を紹介し、その必要性を説いた。
 地域で暮らす高齢者が、自宅に閉じこもることなく、仲間と交流したり絆を深めたりしながら、地域で安心して暮らすことができる環境づくりを目的に、地域住民が一堂に会し、会話したり、軽い体操をしたりする「高齢者サロン」が各地で運営されている。この取り組みは、サロンをより充実させようと思っている人や、これからサロンを立ち上げようとしている人などを募り、サロンに関する知識を深める場として平成28年度に始まった。3年計画となっており、本年度が最終。受講生も初年度に比べて年々増えてきており、本年度は過去最高の51人が受講する。
 開講式では主催者を代表して、太地町社協の岡本研事務局長があいさつ。「地域の人たちが集まって交流してもらうことが大切。日頃の生活を通じて気付いたことがあれば、教えていただきたい」と呼び掛けた。 
 講座に入り、金川准教授が「和歌山県は高齢先進県」と述べ、和歌山県は全国平均と比較して3%程度高齢化率が高いデータを紹介。2010年のデータでは、全国23%に対して、和歌山県は26・4%。また、2040年では全国約36%に対して約40%と予想されている。
 こうした状況を踏まえて、金川准教授は、「高齢化が進んでいることを逆手に取り、先んじて取り組みを進めてしまえばいい。和歌山県でしっかりとした取り組みができれば、それは全国に示せるモデルとなる」と強調した。
 国が5年ごとに統計をとっている、高齢者グループの活動参加意向のデータを示し、「参加したい」が増加傾向にあり、一方で「参加したくない」が減り続けている。元気な高齢者が増えている反面、高齢者の数が増えていることに起因する孤独死・孤立死の存在も浮き彫りとなっている現状を危惧した。
 サロンには「楽しさや生きがいの創出」「適度な精神的刺激が得られる」「健康や栄養について意識する習慣がつく」「閉じこもり防止」など期待される役割があり、全国各地でいろいろなサロンが行われている。いくつかのサロンを紹介し、金山准教授は、「地域の居場所の形はさまざま。単に真似しても意味がない。自分たちの地域でできることや強みを生かして」と呼び掛けた。
 最後に、金川准教授は、”参加”から”参画”することが重要だとし、「”誰かが”から”私たちが”へ。そこから”私が”、”みんなで”と意識が変化してくれれば」と力を込めた。

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