弱者に手を、違反者にはNGを

 春の全国交通安全運動が6日、始まった。15日まで、各地で街頭啓発や安全教室などの行事を通して、交通事故のない明るい社会実現を目指す。一方、警察では、期間中の啓発活動はもとより交通違反者に対する取り締まり強化など、目を光らせる。
 新年度を迎えたばかりで、これから新入学、新入園の子どもたちが交通社会に入ってくる。道路は危険な場所だということを完全に熟知しないままの子どもたちを守るのは大人の役割。また、転勤等で当地方に初めて住む人の中には、道路事情や地域の特性を十分に理解できていない人がいることも考えられる。さらに、春の行楽期となり交通量が増加する。ドライバーにはそのあたりを念頭にハンドルを握ってもらいたい。
 昔から、「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」を心がけるよう言われている。「多分、曲がってこないだろう」と思って運転していると、いざ曲がってきたときの対応が遅れ、事故になってしまうケースがある。対して、「もしかすれば、曲がってくるかもしれない」と思っていると、その際の対応にゆとりができる。「5分前励行」もよく言われること。時間に余裕がないと、気持ちに焦りが生じ、運転が荒っぽくなってしまう傾向があるからだ。
 こうした、心理的な部分での安全対策はそれぞれに努めてもらいたいが、同時に運転中の携帯電話やスマートフォンの操作をしないこと、制限速度や一時停止といった交通ルールを順守することは言うまでもない。
 新宮署に今春着任した大高圭司署長が「交通弱者(子ども・高齢者・障害者)にはしっかりと手を差し伸べ、ルール違反者に対しては毅然とした態度でNGを示してほしい」と話していた。まずは家庭や職場内でルール違反者を出さないよう、互いに声がけしていくことも一つだろう。
 また、毎月1日は「街頭指導の日」として、朝の通勤・通学時間帯に警察官が主要交差点に立って様子を見守っているが、こうした頻度を増やすことでも交通違反や事故の抑止効果につながる。制服警察官が積極的にまちを歩くことで交通安全だけでなく、防犯面の向上にも期待できるだろう。(平成30年4月7日付 紀南新聞掲載)

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