へき地医療推進に感謝
奥野センター長が退官
紀南地域医療研修センター
後任は鈴木医師

photo[2] 御浜町の紀南病院内に設置されている「紀南地域医療研修センター」の奥野正孝センター長の定年に伴う退官セレモニーが29日、同病院であった。病院の管理者である大畑覚町長、須崎真院長、松田克己・三重県健康福祉医療対策局長、病院の勤務医、関係機関の代表者ら約60人が出席。長きにわたる、へき地医療の推進に感謝を示した。
 同センターは、「へき地は医者をステキにする」を目標に掲げ、医学生・研修医に対して地域医療に関する実践的な研修を提供し、将来的に地域医療を担う医師を育成するため、平成21年4月に開設された。一人一人のニーズに対応した独自の研修プログラムを展開し、へき地医療や地域医療の魅力を伝えている。高校生に対する医学教育も実施しており、県教育委員会や地域、学校と協力しながら、医学に興味のある高校生に様々な機会を提供している。開設にあたって、県はセンター長に地域医療に携わって40年、第一人者である奥野医師を抜てきした。
 奥野センター長は、開設後、運営だけでなくタウンミーティングでの地域交流、研修生258人の受け入れなど9年間活躍してきた。開設当初を振り返り、「県の大きな病院内に作るのが通常だが、“へき地医療”であるからには小さな地域に作ってほしいとお願いした」とした後、開設後の苦労話などを回想。「人の後ろに立って後押しすることや、さまざまな職種の人とのつながりができたことが良かった」と述べた。最後に、勤務医らに対して「この地域から大学に入り、医者になる人もいる。大きな広い目で見て、彼らをいい医者に育ててあげて」と呼び掛けた。
 後任は鈴木孝明医師。奥野センター長は「私のしたことを引き継ぐのでなく、新しい見方や感性をもってセンターを作っていって」と激励した。
 大畑町長は「紀南病院として大変痛手ではありますが、いったん休養いただき、再び地域医療の現場に戻っていただければ」と奥野センター長をねぎらうとともに、鈴木医師の活躍に期待を寄せた。須崎院長は「人とコミュニケーションをとるのが好きな方。引き続きご指導いただければ」と感謝を述べた。

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