紀宝町
災害時の福祉支援強化
事業者や施設と協定
早めの避難行動につなげる

【横2段】紀宝町協定書締結式2[1] 紀宝町は20日、役場横の防災拠点施設で、介護事業者などと「災害時における老人福祉施設の利用に関する協定」、「災害時における福祉避難所の開設等に関する協定」の締結式を行った。
 町災害時事前防災行動計画(タイムライン※)に基づき、要介護高齢者などの避難行動要支援者が、災害発生の恐れがあると判断された発災前の日中比較的安全な時間帯に、地域と一体となり安心、安全に早めの避難行動が取れるように、昨年6月から介護事業者と意見交換や協議を行ってきた。
 発災前からの施設などの利用については法的な整備がない中で、町内9つの介護事業所に空きスペースを利用した受け入れの理解と協力が得られたことで、協定の締結となった。
 また、町ではこれまで、災害発生時、指定避難所では避難生活が困難と思われる高齢者や障害者らが安心・安全に避難できる環境を確保するため、紀南特別養護老人ホーム「宝寿園」・「亀楽苑」と町社会福祉協議会神内事業所の3つの施設を福祉避難所として指定していた。今回新たに、6つの民間介護事業所の協力で、災害発生後の二次避難所としての福祉避難所の開設等に関する協定を締結するに至った。
 西田健町長は「紀伊半島大水害では町も甚大な被害を受けた。高齢者の避難所のあり方を、痛切に感じた。早めの検討で、タイムラインなど全国に先駆けて取り組み、評価されている。他の地方自治体からも注目されている」などと言及。
 事業所のケアビレッジ和(なごみ)の管理者・中村美弥子さんは、「紀伊半島大水害の時、当施設が高台にあったことから、避難されてきた人が多かった。消防隊からの要請で、できることをしていたが、経験を生かしながら、いろいろな協力をしていきたい」と思いを語った。
 西田町長と事業者らは協定書に調印し、締結式を閉会した。町は災害時避難行動要支援者の支援は欠かせないことから、今後も施設の利用や運営、福祉用具等の整備も推進していくとしている。

協定締結した事業所は次の通り。
▽社会福祉法人愛友会「紀宝の丘」
▽NPO法人つどいショートステイセンター「つどい」
▽有限会社楽らく「デイサービス楽らく」
▽株式会社桐本商店「みふねの杜」
▽NPO法人てとて「井内てとて」
▽有限会社愛プランニング「ケアビレッジ和」
▽社会福祉法人紀宝町社会福祉協議会神内事業所
▽紀南特別養護老人ホーム組合「宝寿園」
▽紀南特別養護老人ホーム組合「亀楽苑」

※タイムライン=台風等の災害が発生するまでの事前段階に行うべき防災行動を「いつ」「誰が」「何をするのか」あらかじめ時系列で定め、関係機関や町民で共有した行動計画。

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