酒折連歌賞で「大賞」
紀南高の渕上さん 応募3万点の頂点に
『二礼二拍手』選考委員に高評価

photo[4] 連歌発祥の地と伝わる山梨県甲府市の酒折宮にちなんで創設された「第十九回酒折連歌(さかおりれんが)賞」(山梨学院大学・同実行委員会主催、文部科学省など後援)で、三重県立紀南高校3年の渕上友美奈さんが一般部門の大賞「文部科学大臣賞」を受賞した。
 酒折連歌は、俳句とも短歌とも異なる独自の応答による詩歌の形式。五・七・七の問いの片歌に、答えの片歌を同じく五・七・七で返して問答が完成する。語りかける問いに対して、それをしっかり受けながら独自の思いや情景を描いて答える。
 問いの片歌と答えの片歌の双方に作者の個性が表れるのが特徴の歌。第十九回には全国各地の3万973人から応募があり、100の入選作品のうち大賞には渕上さんが選ばれた。
 同校は国語科の選択授業で連歌作りに取り組んだ。渕上さんは5つある問いの片歌の中から『森へ入る儀式のように小声でうたう』を選び、答えの片歌を『動物にお邪魔しますと二礼二拍手』と返した。
 選考委員の総評では「自然への尊崇の思いを共有することで、非日常の別世界へ足を踏み入れることに成功した。同時にそこに住む動物への親近の情、また二礼二拍手という神前での動作がユーモアのあるあたたかい姿として伝わってくる」と評価された。
 大賞受賞の連絡を受けた渕上さんは「まさか入賞できると思っていなかったところに大賞をいただけるなんて、驚いています。作品は授業中に考えたもので、森という言葉に対して動物、儀式には二礼二拍手という言葉がすっとひらめきました。それほど難しくなかったです」と振り返った。18日に山梨学院大学で開かれた表彰式に出席し、受賞を実感した。
 中山隆之校長は「このような大きな賞を受賞し、学校としても大きな喜び。作品から感じ取れる純粋さが評価されたのだと思う」とたたえた。

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