大規模地震想定し訓練
なぎ看護生、DMATも参加

photo[6] 新宮市立医療センターは10日、大規模地震を想定した災害実働訓練を同院内で行った。訓練にはセンターの医師や看護師、医療技術職、DMAT隊員など100人と、県立なぎ看護学校の生徒40人、新宮市消防本部の救急隊員3人、田辺市の紀南病院の支援DMAT隊員3人の合計146人が参加。災害対策本部の設置や被災状況の把握、対応・治療の優先順位を決めるトリアージ、院内診療、傷病者の受け入れやその後の対応を行った。
 訓練は年に2回実施。今回は①平日の昼間、新宮市で震度6強の巨大地震が発生②沿岸部には津波被害あり③道路機能は破綻④水道の断水⑤センターの建物被害はないが、非常用電源に切り替わっている―などの想定で行われた。
 午前8時と8時40分に訓練の告知と開始を知らせる院内放送があり、リハビリ室に災害対策本部が設置された。続いて、院内の患者や職員、建物・施設の確認、情報通信の確保を行い、傷病者受け入れ体制を決定。各所では緑(治療が後回しになっても当面、生命に別状なし)、黄(2〜3時間処置を遅らせても生命に別状はないが入院治療が必要)、赤(直ちに治療を開始しないと生命が危うい)、黒(意識や呼吸・心拍などにより生命徴候がない)のトリアージエリアが置かれた。その後、模擬患者となった同校の生徒らが救急搬送され、受け入れを実施。職員らは協力し、的確かつ迅速に状況に合わせて対応や処置を行った。
 訓練に参加した同校の乾(いぬい)蓮くん(1年)は「看護師の皆さんの臨機応変な対応を見て、目標とすべき姿だと思った。自分は今、習ったことしかできないので、皆さんと同様の行動ができるように頑張っていきたい」と抱負を述べた。
 中井三量院長は訓練について「病院内の患者を確認したうえで、安全なところへ誘導し外からの救急の傷病者を受け入れる体制にしており、非常に重傷な場合は院外へ搬送する。BCP(※)マニュアルを作った状態で運営している」と述べ、職員に対しては「訓練はスムーズにすんなりといくだけではいけない。うまくいかなかった部分などを把握し記録することで次に生かすことができる。そこが重要」と語った。
 ドクターヘリでの患者搬送を想定した模擬訓練の終了後、各エリアで反省会があり、最後は訓練全体での総評が行われた。

※BCP(事業継続計画)は、災害や事故などの緊急事態が発生した際に重要業務が中断しないこと、中断したとしても可能な限り短い期間で再開することができるように事業継続に主眼をおいた計画。

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