駐車場やエレベーターで議論
市議会特別委
遺構、利便性など

 新宮市議会の文化複合施設建設に関する特別委員会が8日、行われた。当局が、2日と3日に実施した住民説明会の内容などを当局が報告。その後は図書館やエレベーター、基本設計などについて議論を交わした。
 先月16日に開かれた同特別委で当局は、旧丹鶴小学校跡地に建設を計画する文複施設は西側(熊野大橋側)に1棟で建設し、1〜3階をホール、4階に図書館を配置する基本設計案を示した。説明会は、2日に水の手、下本町、大橋の3町内会で、3日は下本町の住民を対象に実施した。
 説明会での質疑応答について田岡実千年市長が「敷地から重要遺構が発見された場合について質問があった。予定地から出たとしても記録保存で対応する」と説明。また、丹鶴体育館は今後も使用していくとした。
 松畑玄委員は「1000席のホールで128台の駐車場では少ない。観光バスはどうなっている」と問い、当局は「あくまで案だが基本は300台。観光バスに関しては3〜4台を予定している」と回答。立体駐車場の建設は難しいとの見方を示した。東原伸也委員は「駐車場の配置は入口に近いほうにスペース設けるほうがよいのでは」と提案し、須﨑誠久文化振興課長は同感であるとし、「施設利用の利便性も必要。やれるように検討していく」と答えた。ほかの議員からも同様の質問が挙がり、ほかにも図書館の4階配置についても議論があった。
 当局は、“熊野ひろば”となる予定地は中世の川湊など貴重な遺構であるため駐車場以外での利用や情報発信を検討しているとし、平成30年度から発掘調査を開始し、来年3月までに終える予定であると話した。
 田花操委員は「建てることだけが目的ではない。町を活性化し、人や車の流れを作り、新宮城や速玉大社とどうつなぐかが重要。市内の名士たちに集まってもらい、約1年掛りで作った基本計画が止まったままで1棟案を進めてよいのか」と追及し、上田勝之委員長は「基本設計をしながら基本計画を進めるのはおかしい」と指摘した。須﨑課長は「理念に変わりないが、基本計画の見直しを行ってから基本設計に移るその手順が踏めていなかった」と答弁した。

■使い勝手でも議論

 エレベーターについても多くの議論があった、大石元則委員は「現在はバリアフリーの時代。車いすの方はどうなるのか。また、子どもの利用については」と問うた。当局は「和歌山県の福祉条例もあり、設計者には要望を出している」と答え、楠本秀一教育長は「施設は市民にとって安全でなければならない。防犯カメラで対応し、案内役や警備員を付けることも検討していく」と答えた。
 屋敷満雄議長は「子どもの安全を考え、エレベーターは透明なものが必須では」と主張。片山道弘教育部長は「安全性の確保の中で透明のエレベーターも考えていきたい」と意思を示した。
 松畑委員と上田委員長は「エレベーターの位置を変えるのか、閉架書庫を変えるのかをしっかりと設計者に指示を出さなくてはならない」と述べ、当局は「まだ決定していないが3階と4階の間のスペースに閉架書庫があるので、エレベーターは3階には止まる」と説明。続いて、向井雅男副市長は「庁内の建設検討委員会や職員の意見を集約している段階。今回の意見を踏まえて設計者に指示する」と語った。
 北村奈七海委員は住民説明会で出された資料について「小ホールがマルチスペースの表記になっている。小ホールはなくなったという理解でよいか」との問いに当局は「スペースとして存在している。文言が変わっただけ」と返答した。また、松畑議員は「パーティーにも利用できると聞くが披露宴などはできないのか。地元でできないという市民の意見も多い」と述べ、当局は「対応できるよう検討していく」と語った。

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