鬼面札、祝升作り進む
節分行事で参拝者に授与

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社と那智山青岸渡寺では、2月3日の節分に向けた準備が大詰めを迎えている。熊野那智大社では節分祈祷(きとう)の参拝者らに授与する鬼面札2000枚の準備、青岸渡寺は豆まき行事などで使う1・8リットルの祝升(いわいます・しゅくます)1300個の準備作業に追われている。

■滝の水使い作製

 鬼面札は、赤鬼と青鬼が円形のしめ縄の中に封じられている図案で、門や玄関に貼り災難除けの札として用いられる。版木は3代前の篠原四郎宮司がホウノキに彫ったもの。那智の滝の水ですった墨を使用し、神職が縦35センチ、横45センチの画仙紙に、神職が1枚ずつ馬簾(ばれん)を用いて丁寧に刷り上げ、巫女が「那智宮印」を捺して完成させる。
 同大社では福桝も製作しており、モミノキ製の半升桝で、桃太郎が退治した鬼から献上されたという隠れみの、隠れがさ、打出の小槌(こづち)の3つの宝物が描かれ、「益々繁盛」の文字が記されている。例年、250個ほど作っている。それぞれ、節分祈祷の参列者などに授与するほか、全国の崇敬者らに頒布される。

■福が来るように

 青岸渡寺で毎年製作される祝升は底に熊野スギ、枠にヒノキを用いて作られたもの。中面には「那智山」の焼き印と、災いが去って福が来るようにという意味の「七難即滅七福即生」の文字が書かれている。同寺尊勝院新館の広間で書き入れ作業が進められており、高木亮英副住職らが底面に筆で平成「三十年」と年号を記し、祝升を仕上げていった。高木副住職によると、祝升は70年以上の歴史があり、準備・制作は半年前から実施。今月末までに全ての升の準備を終え、二月一日より豆入れ作業が行われる。1300個制作され、この数は関西でも多いほうだという。
 節分当日午前7時〜午後3時までの間に全国各地から訪れた1000人以上がこの桝を使って本堂で豆まきをする(1回50人ほど)。また、祝桝のみは手に入らず、同寺の節分会で祈願し豆まきを終えた後、授与されるという。要予約。参加者には弁当と記念の縁起物も配られる。
 問い合わせは熊野那智大社(電話0735・55・0321)、青岸渡寺(0735・55・0001)。

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