七里御浜に銀すだれ
地元での水揚げなく困惑

photo[2] 熊野市木本町の七里御浜海岸で、冬の風物詩、サンマの丸干しづくりの様子が見られる。特製の塩水につけたサンマ2匹のしっぽをビニールひもで結び、木に掛けて干し、乾燥させてつくる紀南地方の味覚。たくさんのサンマが吊るされ、銀のすだれを作っている。
 昨年に続き今年も、地元ではサンマがとれない状況が続いている。熊野漁業協同組合によると24日に1度だけ、74・5キロの水揚げがあったにとどまる。「昨年は一度もサンマの水揚げがなかった。こんなことは初めて。これからの見通しも立たない」と困惑気味。
 全国的にも不漁傾向が継続している。全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)の統計では、11月末まで本州で水揚げされたのは3万7493トンで、前年比65%にとどまる。一方、価格は上昇。平均で約27%高くなっている。
 サンマは秋口に北海道東部から漁が始まり、東北、関東の沿岸をへて、例年11月以降に紀伊半島沿岸でも漁が行えるようになる。漁業関係者からは「公海での大量漁獲が大不漁につながっている」との声も上がっている。
 加工業者の男性は「他地域から仕入れて製品にしている。2年続けて地元の材料が手に入らないことはこれまでなかった。外国の船のせいではないか」と話していた。

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