懐かしい日本のうた
風船がつないだ縁
大西さんがコンサート

photo[1] 田辺市本宮町川湯温泉のペンションあしたの森で11日、テノール歌手の大西貴浩さんが「懐かしい日本のうた」と題し、コンサートを行った。地域住民ら約80人が、朗々と響く歌声に聴き入った。
 香川県出身の大西さんは、小学生の時に飛ばした風船が本宮町に届き、請川の羽根益次郎さんに渡ったことから、熊野との縁が始まった。現在は京都在住。神社仏閣が大好きで、これまで熊野本宮大社での歌唱奉納などを行い、日本歌曲を伝えていこうと各地でコンサートを開いている。
 この日は羽根さんが司会を務め、前座で新宮市の浦木平さんが箱型打楽器「カホン」を演奏。続いて大西さんが和服姿で登場し、下岡達朗さんのピアノ伴奏で、日本歌曲の数々を披露した。『さくらさくら』『夏の思い出』『赤とんぼ』『冬景色』など四季の歌や、風船の思い出を元に作詞した『黄色い風船』などを歌唱。反戦歌『死んだ男の残したものは』を聴き、涙ぐむ人もあった。
 歌の合間に大西さんは「本宮祭」で歌唱奉納した日に見た桜の景色や、熊野の水や森の美しさに感動したことなどを述懐。下岡さんも「音楽を演奏するのに必要なエネルギーを与えてくれる」と、熊野の自然の豊かさを讃えた。
 来場者も大西さんと共に『もみじ』などの曲を合唱。会場は温かな雰囲気に包まれた。アンコールでは大西さんが羽根さん夫妻と共に作った『我が熊野、永遠に』を歌い、最後に「故郷(ふるさと)』を合唱した。
会場からは「今、若い人たちの言葉が乱れているが、歌を通して美しい日本語を伝えてほしい」などの感想があった。大西さんは「日本の曲はもちろん、熊野のことを思って作った曲を皆さんに知ってもらえてよかった。今後も熊野での活動を続けていきたい」と話していた。

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