歯の健康実績まとめる
10年史を発行
紀宝町

photo[2] 乳幼児から高齢者まで生涯を通した歯科保健対策に力を注ぐ紀宝町はこのほど、活動の様子や検診実績などをまとめた「紀宝町歯科保健のあゆみ」を発行した。町の常勤歯科衛生士・竹田仁香さんが町内の歯科医師らの協力を得ながら執筆した。
 同町は平成13年に立ち上げた「紀宝町歯科保健プロジェクト会議」(※)を中心に、各世代で治療促進や予防の事業を展開している。その中で竹田さんは、行政や学校と歯科医師との橋渡し役を務めてきた。町の広報紙「広報きほう」にも10年間、毎月歯の健康に関する連載を続けている。今回、合併後10年を経過したことから、歯科プロジェクト活動の記録として十年史の発行を計画していた。
 同町の歯科保健の状況を振り返ると、平成12年に県内ワースト2位だった3歳児の虫歯の数は、3年ほどで国や県の平均値まで改善させた。同17年には虫歯の経験のない12歳児が10人に1人しかいなかった(10人のうち9人が虫歯にかかっていた)のが、同27年では2人に1人以上に改善。虫歯を放置している児童の割合も10分の1にまで減少した。同26年度には県内で4番目に低い虫歯り患率となった。
 高齢者に対しては、介護予防事業として包括支援センターと連携しながら、入れ歯との上手な付き合い方や、かむことを生涯大切にする指導。在宅で寝たきりの高齢者には依頼があれば竹田さんが出向き、必要に応じて訪問歯科診療につなげている。
 「常勤のため現場をすべて見られることが大きい」と話す竹田さん。町内各保育所には年に5〜6回出向いて歯みがき指導を行う。「自分で守る力がついてくるころには、自分で考えて守る形になってきている。この子どもたちが親になったとき、もっとすごくなる」と手ごたえを話す。
 竹田さんはこれまでの取り組みを振り返り「口の健康は全身の健康につながる。子どもだけでなく、成人も少しずつ口の健康に興味を持ってくれている。成人病の予防にもつながるので、これからも地道な努力を続けたい」と話した。
 一方、今後の課題については「高校生の歯周病が増えていると聞いている。若年層で大切な時期なので、何とか口の健康の大切さを訴えていきたい。若いころからきれいにしておくことが、成人したとき自信を持った口元になる」と話した。

※紀宝町歯科保健プロジェクト会議
 平成13年3月に町長、特別参与(医師)、町内歯科医師(全6人)、三重県健康福祉部医療対策健康づくり課歯科医師(アドバイザー)、町福祉課長、教育長、町内の小中学校長と養護教諭の各代表、幼稚園園長・保育所所長代表などで構成。歯科保健事業について計画・実施・評価・見直し・共有を行い、年に1〜2回の会議を開催している。

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