議会の同意で議員推挙可に
名誉市民条例 議会発案で改正

 新宮市議会は5日、議会発案で「新宮市名誉市民条例」の一部改正を質疑。名誉市民の候補を議員推挙することができるようにする内容で、賛成多数で可決した。
 名誉市民は同条例で「市長が議会の同意を得て決定する」とされているが、「議員は2人以上の賛成議員がある時は、あらかじめ議会の同意を得て、市長に名誉市民の候補者を推挙できる」とし、その場合、市長が名誉市民として適当と認めた時はあらためて議会の同意を得なくてもよいとする内容。公布の日から施行される。
 松畑玄議員が6人の賛成議員を得て提案。当局と議会の二元代表制の意義を振り返った上で「市長と議会が対等の機関として市の運営の方針を決定・議決、その執行を監視し、積極的な政策提案を通して、政策形成を行うことが問われている」と述べ、「市議会がこれまで、議会の最重要機能の一つである条例制定や改廃などの提案権に対し積極的ではなかった」と言及。議員の立場は住民に近いとして「市当局は全体の利益で活動するため、少数だが重要な意見を見落としてしまう場合がある。その点を指摘し問題提起するなど、議会の提案権を駆使してより市民に信頼される議会づくりに取り組む時期なのではないか。今回の条例改正が議会改革の転機になることを期待している」と力を込めた。
 議案に対し、福田讓議員は「議員が議会に提案し同意ではなく決定とした上で、市長に推挙できると変更してはどうか」と質問。松畑議員は「あくまでも決定権は市長にある。議会が推挙し、市長が認めた場合に決定となる」と答えた。
 福田議員は「市長が推挙し議会の同意を得て決定する。二元代表制を主張するならば、市政を担当する市長が名誉市民を推挙し、議会に同意を求めるのが筋だと思う」と反対討論。大石元則議員は「名誉市民の決定に関して、議会から推挙するまでもなく、市民の信託を受けた市長がこれまで通り、推挙してしかるべきだと思う。それにより、これまでと今後の名誉市民の名誉が守られるのではないか」と意見した
 賛成討論に立った大西強議員は「議員として反対する道理はない。名誉市民とは地方公共団体が条例を制定して贈る称号。地方自治法では議員の提案、議案提出権等が認められている。改正する案に賛成は当たり前」と発言。北村奈七海議員が「名誉市民を決めるには、市長からだけでなく、議会からも提案していくように条例を整備し、互いに後世に語り継いでいく人を名誉市民に選ぶべき」と主張した。
 その後、採決が行われ、賛成多数で同案は議決された。

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