日本の魅力や国民性
ケント・ギルバートさん語る

photo[1] 尾鷲法人会熊野支部・南郡支部主催の講演会が25日、熊野市文化交流センターであり、米カリフォルニア州弁護士でタレントのケント・ギルバートさん(65)が「おもしろ大国ニッポン〜日米比較論を笑いを交えつつ〜」をテーマに講演した。
 ケント・ギルバートさんは通算39年日本で生活している。鋭い語り口のコメンテーターとして知られ、日本の魅力や国民性などを題材とした著書も数多く出版している。
 講演前半は「国民性こそが日本の最大の魅力」として、東日本大震災(平成23年)や熊本地震(平成28年)で暴動や略奪が起きなかったこと、被災者たちが辛抱強かったことなどが世界の人々を驚かせたと紹介。一方で、「日本の常識は世界の非常識」として、道徳や治安のレベルが高すぎてそれが当たり前と思っているが、外交や国防の面では仇(あだ)となる可能性があると指摘した。
 空気を読む(読める)のは日本人の誇るべき特性だが、何事においても議論ではなく根回しや察し合いで物事が決まるため、論理的な思考力やプレゼンテーション技術が身に付かないとした。さらに、組織の決定に無条件で従うため、間違った方向に全員で突き進む場合があること、素直に間違いを認めて軌道修正することができないことも挙げた。
 対して、米国では自分の思っていることはひとまず押して、通らなくてもいいが、最初からあきらめるのが嫌な国民性であると紹介。挑戦と変化は善で、自ら望んで変化し続けなければ衰退するだけと述べた。挑戦に失敗はつきものだが、米国人は自分が失敗を恐れる人(=チキン)と思われることを嫌っているとも加えた。
 講演後半では、世界の中での日本の立ち位置や憲法9条についても言及した。日本は大国だが大国のように振る舞うことなくアメリカに頼り、自分の国の将来を保障しようとしないと指摘。憲法9条の改正が自国の将来を保障する第一歩になると締めくくった。

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