特殊詐欺 水際で防げ
第三銀行が窓口訓練

photo[4] 御浜町阿田和の第三銀行御浜支店は11日、紀宝警察署の協力のもと、特殊詐欺被害の未然防止を図る「金融機関窓口訓練」を実施した。高額を引き出しに来た高齢者役に対し、行員が詐欺の可能性を確認して警察に連絡。被害を水際で防ぐ手順を確認した。
 同銀行をふくむ紀宝署管内の金融機関ではたびたび、同様の訓練を行っている。今回は行員をはじめ、同署から特殊詐欺撲滅員に委嘱された山口正倫さんがお金を引き出す高齢者役として参加。同署からは平山亮太・生活安全刑事課長などが出向いた。
 息子を名乗る人物から大至急お金が必要との連絡を受けた設定で、山口さんが同支店の窓口を訪れた。リフォームのために大金を下ろしたいという山口さんを相手に窓口の女性行員は、「振り込め詐欺防止のため、高額出金の場合は内容を確認するよう、警察に言われている」などと説明。「急いでいる」と山口さんは嫌がったが、行員は細かく丁寧に、振り込みの内容を質問した。
 三重県警察が金融機関に配布している、声掛け支援ボードを使い、記載された質問項目に沿って詐欺の可能性を確認。行員の上司も現れて山口さんに詐欺の可能性を伝え、警察に連絡した。間もなく警察官役が到着して、詐欺の確認を引き継いだ。
 平山生活安全刑事課長は講評で「スムーズな対応ができたと思う。被害者も、詐欺を知っていた人がほとんど。息子を名乗る人物にお金が欲しいと言われ、大慌てして冷静な判断力を失ってしまう。銀行ではいろんなお客さんが来るなかで、詐欺の見極めは難しいが、金融機関にしかお願いできない。警察が来るまでのつなぎを。何十万円、何百万円を取られてからでは取り返しがつかない」と呼び掛けた。
 山口さんは「被害者の立場になって焦ってしゃべっていたが、対応されるうちにつじつまが合わなくなり、ばれてきたのが分かった。ここで(詐欺に)気付くことがあればお願いします」と話した。
 安達清高支店長は「銀行はお客様の大切なお金を預かっている。被害にあわないように砦となり守る場になれば。今日身につけたことで被害への防波堤となれるよう、特殊詐欺の撲滅に向けて協力していきたい」と力を込めた。
 三重県内では9月末現在で、特殊詐欺被害が150件発生。被害総額は2億2040万円にのぼる。前年同月比で、プラス31件、マイナス1億7760万円となる。紀宝署管内でも2件が発生しており、50万円と30万円の被害が生じている。

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