怖がらず検診を
乳がん体験者が講演

photo[6] 田辺市本宮町で8日、乳がん検診啓発イベント「ピンクリボン紀南2017 熊野本宮大社ピンクライトアップ」が開かれた。ミニコンサートや園児から中学生までの子どもたちでつくる「南紀チアーエンジェルス」の発表があり、後半は講演が行われた。
 乳がん体験者でFMTANABEパーソナリティの芝崎陽子さん(59)が講演。芝崎さんは2015年、左胸に約6センチのがんが発覚。愕然(がくぜん)として泣いた。セカンドオピニオンも受けた。抗がん剤で頑張ろうと思ったのは「芝崎さん勝つで!」という医師の言葉から。脱毛や口内炎などつらい副作用も出てしゃべると痛んだが、仕事を続けた。命が助かると考えれば、副作用は怖くない。友人の助けもあり楽しく通院でき、ハーセプチンや他の治療も合わせ、現在、がんは見当たらない。見つかってもあきらめることはない。今は良い薬がたくさんでき、がん経験者が入れる保険もある。怖がらず検診を受けてほしい。また、周りにがんの人がいたら普通に接して支えてほしい。体のメンテナンスをしながら楽しい人生を送りたい、と芝崎さんは語った。
 続いて白浜はまゆう病院の粉川庸三医師(49)が講演。がん罹患(りかん)率は男性63%、女性47%で、2人に1人。乳がんは女性のがんで一番多い。年間約7万人が罹患し約1万3千人が亡くなるが、生存率の高いがん。治療法も進歩した。症状は胸にえくぼ状のへこみ、乳頭びらんなどもある。また、対策型検診(がん死亡率減少をめざす公共政策)と任意型検診の違いもある。検診の利点は早期発見など。早期に適切に治療すれば費用も安く、死を回避できる。欠点は若い人のがんが発見しにくいことや、過剰診断での被ばくなど。乳がん検診はマンモグラフィ検査が基本。エコー検査は術者の能力に依存するが、マンモは乳房全体を写し出せ、検診に適しているなどと語り、元気な人は毎年受診し、心配なら気軽に乳腺外科へ行くことを粉川医師は勧めた。
 熊野本宮大社の九鬼家隆宮司はあいさつで「本宮は中心の神がスサノオノミコトだが、背景に母神のイザナミノオオカミ、女性の味方が常に支えている」と解説。大斎原の大鳥居向かいには産田社があり、イザナミノオオカミの荒御魂を祀る。また、病気の人も再生の地・熊野で元気になり、この運動が広がることを祈念。関係者に敬意を表した。最後に点灯式で大鳥居がピンクに照らされ、検診と早期発見の大切さをアピールした。

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