新宮市長選まで1か月
予定の2人、熱く訴える

 任期満了に伴う新宮市長選挙(10月15日告示、同22日投開票)まで1か月となった。今月13日までに正式に立候補を表明しているのは、現職で3期目を目指す田岡実千年氏(56)と、市議会議員の並河哲次氏(32)の2人。市選挙管理委員会による立候補予定者説明会が今月27日に予定されており、ほかの動きに含みもあるが、早々と表明した2人は後援会活動を活発化させるなど、前哨戦で熱く訴えている。

photo[1]■雇用創出と文複の完成
  田岡氏 後援会事務所開設

 田岡氏は13日夜、市内徐福、JR新宮駅前に後援会事務所を開設した。支援者のほか近隣市町村長や県議、市議ら合わせて約500人(後援会発表)が訪れた。事務所開きのセレモニーの席上、自由民主党和歌山県連からの推薦証が濱口太史県議(新宮市選出)から伝達された。
 田岡氏は2期8年を振り返り、「就任後1年9か月目に紀伊半島大水害があった。いろいろな課題があり、できていないこともあるが、一日一日一生懸命仕事することができたのも皆さんのおかげ」と感謝を示した。
 3期目を見据えては「人口が減り続ける状況は新宮市の大きな課題。新しい仕事場確保が喫緊の課題で、12年前に開設した新宮港(第2期)に4年以内に企業を誘致し創業してもらえるよう取り組んでいる。100人の雇用を目指している。若者が新宮に戻ってきてもらうためにも良質な仕事を求めていく」と述べた。
 また、旧市民会館解体後、市民の文化活動の拠点がない状況については「文化複合施設の建設をいつまでも遅らせるわけにはいかない。平成32年度中には文化ホールと図書館の施設を完成させる。市民の文化の拠点であるとともに、中心市街地活性化の起爆剤になる」と力説した。ほか、子育てしやすいまち、高齢者にやさしいまちを目指していく考えをあらためて示し、「もう一度、この田岡に新宮市のために仕事をさせてほしい。渾身(こんしん)の力でがんばりたい」と訴えた。
 冒頭あいさつした後援会の前田徳男会長は「1期目でまいた種を2期目で花を咲かせ、国や県との太い絆を結ぶことができた。この太い絆を通して『市政は市民のために』を形にしてほしい。この事務所開きを契機に後援会が一丸となって活動し、実を結ぶよう努力したい」と意気込みを示した。
 来賓からは、仁坂吉伸知事の後援会幹部が「田岡市長は新宮市発展のために懸命に取り組んできた。これからも市民誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくりに努めてほしい」との知事メッセージを紹介。田嶋勝正串本町長、寺本眞一那智勝浦町長、山口賢二北山村長、西田健紀宝町長、屋敷満雄市議会議長、濱口県議会議員がそれぞれ激励の言葉を寄せた。

photo[2]■将来へ財政再建が急務
  並河氏 座談会繰り返す

 並河氏は今月に入り、市内各所での座談会を本格化させている。現在、新宮市で問題になっていることを提示し、自身の政策理念やまちの将来像について話すとともに、市民の意見や要望を聞いている。
 市内野田、市福祉センターで10日にあった座談会では、冒頭に「すべての議会で一般質問しているが、それでもなかなか行政が変わらないと感じたので市長選への立候補を決意した」と述べ、現在の市政について「病院を含めると386億円まで借金が膨らんでいる。将来への負担になっているにもかかわらず、財政計画ができていない。トップの政治姿勢にも問題がある」と批判した。
 財政の再建が急務としたうえで自身が掲げる政策については、▽「新しいチャレンジ」から地域活性化▽働きながら子育てしやすく▽年をとっても暮らしやすく▽命を守る、防災・減災▽可能性を伸ばす教育▽未来をみすえた市役所改革―の6項目で考えを述べた。
 「新しいチャレンジ」には、民泊新法を活用し、宿泊客数を増加させて地域経済の活性化を図ること、新しい仕事づくりを支援する「新宮ベンチャースクール」をスタートさせるとした。
 防災対策では、旧建築基準法による昭和56年以前に建てられた住宅が市内で6000戸あるが、経済的負担から家の改修は微々たるものであると言及。家屋の倒壊から命を守るために耐震ベッドが必要として、「和歌山県が購入費用の3分の2を補助する制度がある。しかし、30万円ほどするので補助を使っても10万円は個人負担になる。もっと安価で購入できるような行政支援が必要」と指摘し、併せてベッドの製作に地域木材の活用を提案した。
 教育面では、学力向上のためにITツールなどを用いた教育支援を行うこと、姉妹都市の米サンタクルーズ市や宮城県名取市への交換留学をすすめることを挙げた。
 市役所改革については、「これ以上借金を増やし続けない。長期財政ビジョンを作成し、安定した自治体運営を確保する」と述べ、市の仕事の成果を市民や外部専門家の視点から評価する仕組みを導入するとした。
 並河氏は市内神倉の国道42号沿いに後援会事務所を開設している。

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