閉園にともない説明会
三輪崎幼稚園 子ども園の概要など

photo 平成30年3月末で閉園予定の新宮市立三輪崎幼稚園で8日夜、説明会が行われた。保護者や関係者、地域住民など25人が参加し、閉園に対してのさまざまな意見が出された。
 同園は、当初は110人の定員で開始されたが、少子化や共働き家庭が増えたことなどから入園者数が減少。平成24年度では22人、26年度には14人、27年度以降は一桁台へ、現在は6人となった。このため、同園を閉園し、私立の三輪崎、白梅の両保育園を認定こども園とし受け皿とする方針。
 説明会では、楠本秀一教育長が「三輪崎幼稚園も110人の定員で発足したが、現在(園児が)6人ということもあり、遊びを通じて学ぶものや出会いが少なくなってしまう。幼稚園機能を持つ認定子ども園の開設準備が進められている。幼児教育の受け皿はできたが、閉園はさみしい」とあいさつ。
 続いて、担当者が閉園や認定子ども園についての報告・説明をした。参加者からは聞き慣れない認定子ども園について、「幼稚園教育に大きな期待を持っている。認定子ども園は保育士と幼稚園教育が別々だと思うがどうなるのか」などの質問があった。それに対し、市教委側は「幼稚園は幼稚園教育指針、保育所は保育指針に従い進めている。指針については大きな差はほとんどない」と説明。
 さらに「説明会をもう少し早く母親たちに話してもらえれば考える余地などがあったのでは。確かに人数は少ないが、ここでは実のある指導をしてくれている。認定子ども園はあまり腑(ふ)に落ちない」、「具体的に認定子ども園となる2園には幼稚園教諭の資格を持った方が何人いるのか説明してほしい」と参加者が質問。
 市教委側は「人数が一桁台になってしまった。集団で学ぶことという中で1号認定を望む声も多く、考えさせていただいた。どの園でも同じ方向の教育をしていただけるということで子ども園となった」、「二園については、必ずしも幼稚園教諭を置く必要はないが、幼稚園教諭の資格は好ましい。指針については同じような中身であるため、教育方針などは各園にお願いし、こちらも指導していく形になる」と説明した。
 その他にも「この幼稚園はさまざまなことで三輪崎小学校との接点があり、幼児教育につながっていた。子ども園となる2園が小学校とつながりがあるのか不安」と質問。対して、楠本教育長は「世間では小1プロブレム(新入生が入学後の環境変化によって学校生活になじめなくなる)などが心配されている。園と小学校の接続は確かに大事」と話した。質問はさらに行われ、復活を望む声も多く聞こえた。
 尾﨑いづみ園長は「地域の人たちが幼稚園のことをこれほど考えていただき、思っていただき、感謝しています。本当にうれしい」と胸の内を述べた。

幼稚園と保育所
認定こども園

 幼稚園は小学校以降の教育の基礎をつくるための幼児期の教育を行う学校で、3〜5歳が対象。利用時間も昼過ぎごろから教育時間に加え、土曜日や春季、夏季、冬季と長期休業がある。利用できる保護者の制限もない。
 保育所は「保育所保育指針」に基づいて運営。就労などのため家庭で保育できない保護者に代わり保育する施設。利用時間は夕方までの保育のほか、園により延長保育を実施。
 認定こども園は、幼稚園と保育所の機能や特徴を合わせ持ち、地域の子育てを行う施設。0〜5歳が対象で0〜2歳は夕方までの保育のほか、園により延長保育を実施している。共に対象は、保育所・園の利用と同じ。3〜5歳は昼過ぎごろまでの教育時間に加え、保育を必要とする場合は夕方までの保育を実施。園により延長保育も実施。利用できる保護者は制限なし。今回、三輪崎幼稚園に閉園にともない、民間保育園である白梅保育園と三輪崎保育園が平成30年度から認定子ども園に移行する準備が進められている。

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