数字以上の戦死者の重み
悲惨さ語り平和の尊さ伝える

 平和の集い2017「伝えよう平和の尊さを」がこのほど、御浜町役場で開かれた。約100人の町民が受講。地元作家の中田重顕さん、元有線放送アナウンサーの阪本浩子さんが戦争の悲惨さについて講話した。
 同町は8月を同町平和月間とし、平成16年から平和に向けた取り組みを町民と連携しながら実施しており、今回の講演もその一環。「コープみえ・へいわの会」(宇城公子代表)が主催している。
 冒頭で生駒亮哉教育長は「戦後72年がたった今でも、その体験を直接聞くことができる。しかし、これを50年先までどうやって引き継ぐのか。今日は話を聞くだけでなく、世代から世代へ語り継いでいくことの大切さを意識していただければ」とあいさつ。
 中田さんは8月6日、9日の広島、長崎県への原爆投下、15日の終戦に触れ、「日本の夏は慰霊と鎮魂の夏だ」とした。「日本人だけでも戦死者は約310万人にのぼる。御浜町内の明治10年、西南の役以来の戦死者は684人いる」などと解説。
 町内には地区ごとに戦死者の名が刻まれた忠魂碑が残されている。中田さんは「死者の顔が見えるという意味でも、非常に大事なもの。揮毫も日露戦争時に満州軍総参謀長を務めた児玉源太郎らが行っている」と説明。戦死者の中には女性の名もあり、「これは非常に珍しい。おそらく従軍看護婦ではないか」と語った。
 昭和16年から20年まで続き、日本兵約51万の死者のうち約7割が餓死したというフィリピン戦争については、従軍した御浜町民の松岡昇さんの肉声を公開。そのほか、息子を亡くした女性などに関する体験記を阪本さんが朗読し、来場者に平和の尊さを伝えた。

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