3種の「聞き分け」楽しむ
旧七夕にちなんで組香

photo 夏の風物詩ともなっている「ゆかた」を着て、香りを鑑賞する日本三大芸道の一つ「香道」の会が6日、新宮市の萩原きもの総合学院が主催し、同市の「すゞ成」で開かれた。同学院香道科の生徒や学院卒業生、関係者ら22人が参加して豊かな香りを楽しんだ。
 香道には、香木の香りを聞き分ける「組香(くみこう)」と香りを鑑賞する「聞香(もんこう)」がある。今回は組香で、旧暦の七夕にちなみ題号は「星合香」。香木は佐曾羅(さそら)と羅国(らこく)、真南蛮(まなばん)の3種を使い、香の銘を「牽牛」「織姫」「仇星」と名付けた。牽牛と織姫はそれぞれ1包を試香して参加者にその特徴を覚えてもらい、試香の無い仇星の3種、計4包を本香として実施した。香木を扱う「香元」は関本悦子さんが務めた。今回も、お香体験が初めてという参加者もいて、香道科講師で御薗御流の牧栄邦さんが、香の聞き方や基本作法、注意点などを説明した。
 香道では香を「聞く」と表現する。直接火をつける線香との一番の違いは、間接熱で、煙を出さずに香りの成分だけを立ち昇らせること。煙がなく良い香りだけを楽しむことができる。「聞香炉」に灰とおこした炭団(たどん)を入れ、灰を形作り、その上に銀葉という雲母の板をのせ、数ミリ角に切った香木を熱し香りを発散させる方式がとられる。
 参加者は、聞香炉を左手の上に水平に持ち、右手で軽く覆い、親指と人さし指の間から香りをゆっくりと吸い込み、精神を集中させ深い香りを計3回聞き、それぞれの香名を用紙に記入して提出する。今回初めて参加したという山芽玖さん(那智中1)は「微妙に香りの違いが分かったが、正解かどうかは疑問。いい香りだったので、またやってみたい」と話していた。また、萩原真理学院長も「今日は広島の原爆の日。お香で心を静めるのにいい機会。わずかな時間でも心静かに香りを味わってもらえれば」と語った。

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