聖地で献歌 美声響く
和歌山とスペインが共演
国際児童合唱団

photo[1] 那智勝浦町の熊野那智大社の創建1700年と、那智山青岸渡寺「西国三十三所」が来年草創1300年を迎えるのを記念して8日、同町で国際児童合唱フェスティバルがあった。日本を代表する児童合唱団「和歌山児童合唱団」と、スペインを代表する少年少女合唱団「アミクス児童合唱団」が共演し、透き通った歌声を響かせた。
 和歌山児童合唱団は小学5年〜高校3年の児童生徒で構成。国内外のさまざまなコンクールや自治体から表彰を受けるなど、レベルの高い活動を続けている。和歌山県で平成23年に開かれた全国植樹祭や、県内外での演奏会、慰問活動のほか、上海万博への出演やアメリカ、カナダ、ドイツ、オーストリア、イギリス、ロシアなど、これまでに31回の海外演奏ツアーの実績もある。当地方にも平成20年の国際児童合唱祭、同24年には紀伊半島大水害からの復興チャリティーコンサートを開くなど数回訪れている。
 一方のアミクス児童合唱団は、スペイン・バルセロナ地方の中高生で構成。世界で最も権威のあるヨーロッパ6大コンクールのひとつ、スペインのトローサ国際合唱コンクールで一昨年、グランプリを受賞した。
 昨年5月、ブルガリアで開かれた国際コンクールで両合唱団が共演したのが縁で今回の奉納が実現した。
 両合唱団の団員約80人は那智大社や青岸渡寺、那智の滝前で、紀伊半島大水害からの復興を祈り、『ふるさと』や『Song of Hope』を伴奏なしのアカペラで献歌した。居合わせた観光客らは子どもらの美声に魅了され、盛んに拍手を送っていた。
 和歌山児童合唱団の指揮者・沼丸晴彦さんは「このような記念の年に聖地で歌わせていただくことができ、子どもたちも大変喜んでいた。本当に良い経験ができた」。アミクス合唱団のパウラ・コロナド・ソリアーノさん(17)は「神聖な地で歌えてとても光栄。自然と私たちの音楽が一つになることができ、皆さんに喜んでもらえたことがうれしい」とそれぞれ話した。

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■市野々小でも披露
 両合唱団は那智大社などでの献歌を前に、那智勝浦町立市野々小学校でも歌声を披露した。この日は同校児童37人ほか、保護者や地域住民らが訪れ、めったに聴くことができない一流の合唱を堪能した。
 和歌山児童合唱団、アミクス合唱団の順に登場し、最後は両合唱団が一緒に歌った。アミクス合唱団の指揮者・ジョセップ・ヴィラ・ジョベルさんは「この学校で歌うことをうれしく思う。にぎやかでみんなで楽しめる楽曲を用意した」とあいさつした。
 合唱終了後、アミクス合唱団のCDが同校に贈られ、児童を代表して中村悠寿くん(5年)が「僕たちのためにコンサートを開いてくれてありがとう。きれいな歌声は僕たちの心に残りました」と感謝を伝えていた。

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